
本記事では危険物乙4の「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」で出題される第1類から第6類の危険物の概要と第4類の危険物の品名・水溶性まとめを取り上げます。
かなり基礎的な内容なので、危険物乙4を受験予定の人は必ず理解しておきましょう。
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第1類から第6類の危険物の性状
前提として、消防法上の危険物は以下のような性状を有しています。
●同一の物質でも、形状や粒度によって危険物にならないことがある。
●消防法上の危険物は、常温(20℃)、常圧(1気圧)で、液体または固体であって、気体の危険物はない。
●消防法上の危険物には、単体、化合物および混合物がある。
●同一の類であっても、消火方法は同じではなく、危険物の性質によって異なる。
そして、消防法上の危険物は、その性質や状態により、第1類から第6類に分類されており、類ごとにそれぞれ共通する性質や状態などがあります。
各類の危険物の性状は以下の表の通りです。
以下の表は本番の試験でも頻出なので、必ず覚えておきましょう。
注意が必要なのは、酸化性と酸性は異なることです。似ている文字にひっかかって混同しないようにしてください。
類 | 性質 | 状態 | 燃焼性 | 比重 | 性質の概要 |
---|---|---|---|---|---|
第1類 | 酸化性 | 固体 | 不燃性 | 一般に1より大きい | ●それ自体は燃焼しない。 ●酸素を含み、他の物質を強く酸化させる。 ●可燃物と混合すると、熱 、衝撃、摩擦によって分解し、激しい燃焼を起こさせる危険性がある。 |
第2類 | 可燃性 | 固体 | 可燃性 | 一般に1より大きい | ●火炎によって着火しやすく、または比較的低温で引火しやすい。 ●燃焼速度が速く、消火は困難。 |
第3類 | 自然発火性物質および禁水性物質 | 液体 または 固体 | 一般に可燃性 | 1より大きいものと、小さいものがある | ●自然発火性物質は空気に触れると自然発火する危険性がある。 ●禁水性物質は水と接触すると発火、もしくは可燃性ガスを発生する危険性がある。 ●多くは両方の性質を有する。 |
第4類 | 引火性 | 液体 | 可燃性 | 一般に1より小さい | ●引火性を有し、蒸気が空気と混合すると、発火、爆発の危険性がある。 |
第5類 | 自己反応性物質 | 液体 または 固体 | 可燃性 | 一般に1より大きい | ●酸素を含むものが多く、加熱や衝撃などで自己反応を起こして分解し、発熱もしくは爆発的に反応が進行する危険性がある。 |
第6類 | 酸化性 | 液体 | 不燃性 | 1より大きい | ●それ自体は燃焼しない。 ●酸化力が強く(強酸化剤)、混合する他の可燃物の燃焼を促進させる。 ●腐食性を持つものが多い。 |
第4類の危険物
第4類の品名と主な危険物は以下の表の通りです。
第4類にはどのような危険物があるか必ず覚えておきましょう。
品名 | 水溶性 | 危険物名 | 品名 | 水溶性 | 危険物名 |
---|---|---|---|---|---|
特殊引火物 | 非水溶性 | ジエチルエーテル | 第2石油類 | 非水溶性 | 灯油 |
二硫化炭素 | 軽油 | ||||
水溶性 | アセトアルデヒド | クロロベンゼン | |||
酸化プロピレン | キシレン | ||||
第1石油類 | 非水溶性 | ガソリン | n-ブチルアルコール | ||
ベンゼン | 水溶性 | 酢酸 | |||
トルエン | プロピオン酸 | ||||
n-ヘキサン | アクリル酸 | ||||
酢酸エチル | 第3石油類 | 非水溶性 | 重油 | ||
メチルエチルケトン | クレオソート油 | ||||
水溶性 | アセトン | アニリン | |||
ピリジン | ニトロベンゼン | ||||
ジエチルアミン | 水溶性 | エチレングリコール | |||
アルコール類 | 水溶性 | メタノール | グリセリン | ||
エタノール | 第4石油類 | 非水溶性 | ギヤー油 | ||
n-プロピルアルコール | シリンダー油 | ||||
タービン油 | |||||
イソプロピルアルコール | 動植物油類 | 非水溶性 | ナタネ油 | ||
アマニ油(乾性油) |
練習問題
最後に、本記事で解説した内容に関する練習問題をご用意しました。
危険物乙4を受験予定の人はぜひ解いてみてください。
※もっとたくさんの練習問題を解きたい人は「危険物乙4の練習問題!すべて無料問題かつ本番と同じ問題数・難易度です」をご覧ください。
【練習問題】
危険物の類ごとの一般的性状として、次のうち正しいものはどれか。
- 第1類の危険物は、酸素を含有する固体で、爆発的に燃焼する。
- 第2類の危険物は、酸化されやすい液体で、水よりも軽い。
- 第3類の危険物は、自然発火性または禁水性を有するが、多くは両方の性質を有する。
- 第5類の危険物は、可燃性の固体で、きわめて燃焼が速いため消火は困難である。
- 第6類の危険物は、可燃性の固体で、強酸化剤である。
【解答&解説】
正解は3・・・(答)です。
1:「爆発的に燃焼する」が誤りです。第1類の危険物は、酸素を含有していますが、それ自体は不燃性の固体です。
2:「液体で、水よりも軽い」が誤りです。第2類の危険物は、酸化されやすい固体で、一般に水よりも重いです(比重が1より大きい)
4:第5類の危険物は、可燃性の液体または固体で、きわめて燃焼が速いため消火は困難です。
5:「可燃性の固体」が誤りです。第6類の危険物は、不燃性の液体で、強酸化剤として作用します。
以上
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