
本記事では日本で一番危険物乙4を熟知している私カイトが、第4石油類・動植物油類とは何かについてわかりやすく解説していきます。
第4石油類・動植物油類の分野はそこまで暗記事項が多くないので、あまり時間をかけずに対策を行いましょう。
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第4石油類とは?
第4石油類はすべて非水溶性液体で、石油類で最も危険性の低い危険物です。
消防法上の第4石油類とは、ギヤー油、シリンダー油その他1気圧において引火点が200℃以上250℃未満のものをいいます。
第4石油類には、潤滑油(じゅんかつゆ)と可塑剤(かそざい)があります。
潤滑油には、タービン油、切削油、ギヤー油、シリンダー油などがあり、可塑剤には、フタル酸エステル、リン酸エステルなどの化合物があります。
可塑剤とは、プラスチック、合成ゴムなどに加えて、その流動性や柔軟性などを増加させる添加剤のことです。
第4類の危険物に共通する特性のほかに、第4石油類に共通する性質や消火方法は以下の通りです。
1:比重は1より小さい(水より軽い)ものが多い。
2:一般に、水に溶けない。
3:粘度が高い。
4:指定数量は、すべて6,000Lである。
5:引火点が常温(20℃)より高く蒸発性がほとんどないため、加熱しない限り引火する危険性はない。
6:いったん火災が発生すると、液温が非常に高くなるため消火が困難になる。
動植物油類とは?
消防法上の動植物油類とは、動物の脂肉等または植物の種子もしくは果肉から抽出したものであって、1気圧において引火点が250℃未満のものをいいます。
動植物油類は、一般に乾きやすい油(乾性油)ほど空気中の酸素で酸化され、その酸化熱が蓄積して発火点に達し、自然発火します。
その性質から、動植物油類はヨウ素価(油脂100gに吸収されるヨウ素のグラム数)の値で、不乾性油(100以下)、半乾性油(100~130)、乾性油(130以上)に分類されます。
第4類の危険物に共通する特性のほかに、動植物油類に共通する性質や消火方法は以下の通りです。
1:一般に純粋なものは無色透明で、比重は1より小さく、約0.9である。
2:水に溶けない。
3:布などに染み込ませて積み重ねると、自然発火する危険性がある。
4:一般に、乾性油は不飽和脂肪酸を多く含む。不飽和脂肪酸が多いほどヨウ素価が大きく、ヨウ素価が大きいほど自然発火しやすくなる。
5:十分な換気がされていないことも、自然発火の要因となる。
6:いったん火災が発生すると、燃焼温度が高くなるため消火は困難。
練習問題
最後に、第4石油類・動植物油類に関する練習問題をご用意しました。
危険物乙4を受験予定の人はぜひ解いてみてください。
※もっとたくさんの練習問題を解きたい人は「危険物乙4の練習問題!すべて無料問題かつ本番と同じ問題数・難易度です」をご覧ください。
【練習問題1】
第4石油類について、誤っているものはどれか。
- ギヤー油やシリンダー油、タービン油などがある。
- 一般に、ガソリンに比べると粘性が高い。
- 水より軽いが、水に溶けるものが多い。
- 1気圧において引火点が200℃以上250℃未満の液体である。
- 常温(20℃)で液状である。
【解答&解説】
正解は3・・・(答)です。
第4石油類は比重が1より小さく、水に浮かび、水には溶けません。
第4石油類の物品の特性は以下の通りです。
常温で液体であり、引火点が200℃以上250℃未満のものに限られる。
【練習問題2】
動植物油のうち乾性油は自然発火することがあるが、次のうち最も自然発火を起こす危険性が高いものはどれか。
- 種々の動植物油が同一場所に貯蔵されている。
- 水が混入したものが、屋外に貯蔵されている。
- ガラス製容器に入ったものが長時間、直射日光にさらされている。
- ぼろ布に染み込んだものが長期間、風通の悪い場所に貯蔵してある。
- 金属製容器に入ったものが長期間、倉庫に貯蔵してある。
【解答&解説】
正解は4・・・(答)です。
動植物油のうち、特に乾性油は、ぼろ布などに染み込んだものが長期間、風通の悪い場所に貯蔵されていると、空気中の酸素で酸化され、その酸化熱が蓄積して発火点に達し、自然発火する危険性が高くなります。
以上
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