
危険物乙4に合格したいのであれば、練習問題をこなすことが非常に重要です。
本記事では日本トップクラスに危険物乙4を熟知している私カイトが、危険物乙4の練習問題をすべて無料でご用意しました。解答&解説付きです。
本番と同様の問題数・本番で出題される問題の難易度に近い練習問題なので、危険物乙4を受験予定の人はぜひ解いてみてください。
※「危険物乙4の合格率推移!難しくなった?難易度は?難しいから諦める人も?」もぜひ参考にしてください。
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「危険物に関する法令」の練習問題(15問)
前提知識にはなりますが、危険物乙4で出題される問題(分野)と問題数は以下の通りです。
※「危険物乙4の法令の覚え方とポイントまとめ!過去問題40問付き!」もぜひ合わせてご覧ください。
分野 | 問題数 |
---|---|
危険物に関する法令 | 15問 |
基礎的な物理学及び基礎的な化学 | 10問 |
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 10問 |
そして、危険物乙4の合格点・合格ライン(合格基準)は各分野の正答率が60%以上であることです。
※詳しくは「危険物乙4の合格点・合格ライン・合格基準が一目でわかる!出題される問題例と合わせて解説!」をご覧ください。
以下でご紹介する練習問題の内訳も上記の通りになっています。
では、早速問題を解いていきましょう。
【練習問題1】
法令上、貯蔵所及び取扱所の区分について、次のうち誤っているものはどれか。
- 屋外貯蔵所とは、屋外の場所において危険物を貯蔵し、又は取り扱う貯蔵所をいう。
- 地下タンク貯蔵所とは、地盤面下に埋没されているタンクにおいて危険物を貯蔵し、又は取り扱う貯蔵所をいう。
- 屋外タンク貯蔵所とは、屋外にあるタンクにおいて危険物を貯蔵し、又は取り扱う貯蔵所をいう。
- 第一種販売取扱所とは、店舗において容器入りのままで販売するため、指定数量の倍数が15以下の危険物を取り扱う取扱所をいう。
- 一般取扱所とは、屋内取扱所、屋外取扱所又は移送取扱所以外の取扱所をいう。
【解答&解説】
正解⋯5
5.一般取扱所とは、給油取扱所、販売取扱所、移送取扱所以外で危険物の取り扱いをする取扱所をいう。ボイラー施設等が該当する。
【練習問題2】
指定数量の倍数が50を超えるガソリンを貯蔵する屋内貯蔵所(高層タイプを除く)の位置、構造及び設備の技術上の基準について、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
- 地盤面から軒までの高さが10m未満の平家建とし、床は地盤面より低くしなければならない。
- 壁、柱及び床を耐火構造とし、かつ、はりを不燃材料で造らなければならない。
- 架台を設ける場合には、不燃材料で造るとともに、堅固な基礎に固定しなければならない。
- 床は、危険物が浸透しない構造とし、適当な傾斜を付け、かつ、貯留設備を設けなければならない。
- 屋根を不燃材料で造るとともに、金属板等の軽量な不燃材料でふき、かつ、天井を設けてはならない。
【解答&解説】
正解⋯1
地盤面から軒までの高さが6m未満の平家建とし、床は地盤面より高くしなければならない。
【練習問題3】
法令上、移動タンク貯蔵所によるガソリンの移送、貯蔵及び取扱いについて、次のうち誤っているものはどれか。
- 移動貯蔵タンクから危険物を貯蔵し、または取り扱うタンクに危険物を注入するときは、注入ホースを注入口に緊結すること。
- 移動貯蔵タンクから直接容器に詰め替えてはならない。
- 移動貯蔵タンクから、危険物を貯蔵し、又は取り扱うタンクに注入するときは、移動タンク貯蔵所の原動機を停止しなければならない。
- 移動貯蔵タンクにその上部から注入する場合、注入管を用いるとともに当該注入管の先端を移動貯蔵タンクの上部のマンホールに固定しなければならない。
- 静電気による災害が発生するおそれのある液体の危険物を移動貯蔵タンクに入れ、又は移動貯蔵タンクから出すときは、当該移動貯蔵タンクを接地しなければならない。
【解答&解説】
正解⋯4
3.移動貯蔵タンクから引火点40℃未満の危険物を他のタンクに注入するときは、移動タンク貯蔵所の原動機を停止しなければならない。ガソリンは引火点が-40℃以下のため適用される。
4.移動貯蔵タンクにその上部から注入する場合、注入管を用いるとともに、当該注入管の先端を底部に着けること。
【練習問題4】
法令上、製造所等において定めなければならない予防規程について、次のうち誤っているものはどれか。
- 予防規程を定める場合及び変更する場合は、市町村長等の認可を受けなければならない。
- 予防規程は、当該製造所等の危険物保安監督者が作成し、認可を受けなければならない。
- 予防規程に関して、火災予防のため必要があるときは、市町村長等から変更を命ぜられることがある。
- 予防規程には、地震発生時における施設又は設備に対する点検、応急措置等に関することを定めなければならない。
- 予防規程には、災害その他の非常の場合に取るべき措置に関することを定めなければならない。
【解答&解説】
正解⋯2
予防規程は当該製造所等の所有者等が作成し、市町村長等の認可を受けなければならない。
【練習問題5】
法令上、指定数量未満の危険物を製造所等以外の場所で貯蔵し、取り扱う場合の技術上の基準として、次のうち正しいものはどれか。
- 危険物の貯蔵及び取扱いの技術上の基準は政令で定められている。
- 危険物の貯蔵及び取扱いの技術上の基準は市町村条例で定められている。
- 危険物の貯蔵及び取扱いの技術上の基準を定める必要はない。
- 危険物を貯蔵し、又は取り扱う位置、構造及び設備の技術上の基準は政令で定められている。
- 危険物を貯蔵し、又は取り扱う位置、構造及び設備の技術上の基準は規則で定められている。
【解答&解説】
正解⋯2
製造所等以外の場所における、指定数量未満の危険物を貯蔵し、又は取り扱う場所の位置、構造及び設備の技術上の基準は市町村条例で定められている。なお、ここでいう「製造所等」とは、指定数量以上の危険物を貯蔵し、又は取り扱う製造所・貯蔵所・取扱所をいう。
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【練習問題6】
法令上、免状の返納を命じることができるのは、次のうちどれか。
- 消防長
- 都道府県知事
- 消防庁長官
- 消防署長
- 市町村長
【解答&解説】
正解···2
免状を交付した都道府県知事は、危険物取扱者が消防法または消防法に基づく命令の規定に違反しているときは、免状の返納を命ずることができる。
※「危険物乙4の免状はいつ届く?申請期限は?更新方法や紛失時の対応・免許証との違いは?」もぜひ合わせてご覧ください。
【練習問題7】
法令上、製造所等の定期点検について、次のうち正しいものはどれか。
- 地下タンクを有する給油取扱所は、定期点検を実施しなければならない。
- 定期点検は、危険物取扱者が行わなければならない。
- 定期点検の実施を義務付けられているのは、危険物保安統括管理者である。
- 定期点検を実施したときは、遅滞なく、その点検記録を10日以内に市町村長等に届け出なければならない。
- 定期点検は、危険物の貯蔵または取扱いが技術上の基準に適合しているかどうかについて行う。
【解答&解説】
正解⋯1
2.定期点検を行うことができるのは、危険物取扱者の他に、危険物取扱者の立会いを受けた者と危険物施設保安員である。
3.定期点検の実施を義務付けられているのは、製造所等の所有者等である。
4.定期点検の点検記録は、市町村長等に届け出る必要がない。
5.定期点検は、製造所等の位置、構造及び設備が技術上の基準に適合しているかどうかについて行う。
【練習問題8】
法に定める危険物の品名について、次のうち誤っているものはどれか。
- 二酸化硫黄は、特殊引火物に該当する。
- アセトンは、第1石油類に該当する。
- 灯油は、第2石油類に該当する。
- クレオソート油は、第3石油類に該当する。
- ギヤー油は、第4石油類に該当する。
【解答&解説】
正解⋯1
1.二酸化硫黄SO2は、別名を亜硫酸ガスともいい、硫黄や硫黄化合物が燃焼することで発生する。
刺激臭があり、有毒であるが危険物には該当しない。
【練習問題9】
法令上、免状の記載事項として定められていないものは、次のうちどれか。
- 氏名及び生年月日
- 過去10年以内に撮影した写真
- 居住地の属する都道府県
- 免状の交付年月日及び交付番号
- 免状の種類
【解答&解説】
正解⋯3
3.居住地の属する都道府県→本籍地の属する都道府県。
【練習問題10】
法令上、製造所等において、火災又は危険物の流出等の災害が発生した場合の応急の措置等について、次のうち誤っているものはどれか。
- 所有者等は、火災が発生したときは、直ちに火災現場に対する給水のため、公共水道の制水弁を開かなければならない。
- 所有者等は、危険物の流出等の事故が発生したときは、直ちに引き続く危険物の流出の防止その他災害防止のための応急措置を講じなければならない。
- 危険物保安監督者は、火災等の災害が発生した場合は、作業者を指揮して応急の措置を講じなければならない。
- 所有者等は、火災が発生したときは、危険物施設保安員に、危険物保安監督者と協力して、応急の措置を講じさせなければならない。
- 危険物の流出、その他の事故を発見した者は、直ちに、その旨を消防署等に通報しなければならない。
【解答&解説】
正解⋯1
所有者等には、公共水道の制水弁を開閉する権限がない。消防長や消防署長等が火災現場に給水を維持するために緊急の必要があるときに限り、水道の制水弁を開閉することができる。なお、制水弁は水の流量を調節するための弁である。
【練習問題11】
法令上、危険物の取扱いの技術上の基準として、次のうち誤っているものはどれか。
- 蒸留工程においては、危険物を取り扱う設備の内部圧力の変動等により、液体、蒸気又はガスが漏れないようにすること。
- 危険物のくず、かす等は、1週間に1回以上、当該危険物の性質に応じて、安全な場所で廃棄その他適当な処置をすること。
- 危険物を詰め替える場合は、防火上安全な場所で行うこと。
- 乾燥工程において、危険物の温度が局部的に上昇しない方法で加熱し、又は乾燥すること。
- 吹付塗装作業は、防火上有効な隔壁等で区画された安全な場所で行うこと。
【解答&解説】
正解⋯2
危険物のくず、かす等は1日に1回以上、危険物の性質に応じて安全な場所で廃棄等しなければならない。
※「危険物乙4の性質の覚え方を語呂合わせで紹介!性質の問題例は?」もぜひ合わせてご覧ください。
【練習問題12】
給油取扱所の業務を行うについて必要な設備として、法令上、給油取扱所に設けることができないものは、次のうちどれか。
- 給油のために出入りする者を対象とした宿泊施設
- 給油のために出入りする者を対象とした物品販売場
- 自動車等の点検・整備を行う作業場
- 給油のために出入りする者を対象とした飲食店
- 給油取扱所の管理者が居住する住居
【解答&解説】
正解⋯1
1.宿泊施設は設置できない。
2.火災予防上の支障がない場合には、建築物の周囲の空地において物品販売等の業務を行うことができる。
【練習問題13】
危険物の取扱いの技術上の基準について、次の文の【 】内に当てはまる法令に定められている温度はどれか。
移動貯蔵タンクから危険物を貯蔵し、又は取り扱うタンクに引火点が【 】の危険物を注入するときは、移動タンク貯蔵所の原動機を停止させること。
- 30℃未満
- 35℃未満
- 40℃未満
- 45℃未満
- 50℃未満
【解答&解説】
正解⋯3
移動貯蔵タンクから危険物を貯蔵し、又は取り扱うタンクに引火点が〈40℃未満〉の危険物を注入するときは、移動タンク貯蔵所の原動機を停止させること。
【練習問題14】
法令上、製造所等における危険物の貯蔵及び取扱いのすべてに共通する技術上の基準について、次のうち誤っているものはどれか。
- 製造所等においては、みだりに火気を使用してはならない。
- 油分離装置にたまった危険物は、希釈してから排出しなければならない。
- 製造所等においては、常に整理及び清掃を行うとともに、みだりに空箱その他不必要な物件を置いてはならない。
- 製造所等においては、許可もしくは届出に係る品名以外の危険物又はこれらの許可もしくは届出に係る数量もしくは指定数量の倍数を超える危険物を貯蔵し、又は取り扱ってはならない。
- 危険物を貯蔵し、又は取り扱う建築物その他の工作物又は設備は、当該危険物の性質に応じ、遮光又は換気を行わなければならない。
【解答&解説】
正解⋯2
油分離装置にたまった危険物は、あふれないように随時くみあげること。廃棄する場合は、安全な場所で見張人をつけて焼却したり、危険物の性質に応じて安全な場所に埋没する。決して河川や下水道、海中などに流出させてはならない。
【練習問題15】
法令に定める第4類の危険物の指定数量について、次のうち誤っているものはどれか。
- 特殊引火物の指定数量は、第4類の危険物の中で最も少ない量である。
- 第1石油類の水溶性液体と、アルコール類の指定数量は同じである。
- 第2石油類の水溶性液体と、第3石油類の非水溶性液体の指定数量は同じである。
- 第1石油類、第2石油類及び第3石油類の指定数量は、各類とも水溶性液体の数量が非水溶性液体の2倍となっている。
- 第3石油類の水溶性液体と、第4石油類の指定数量は同じである。
【解答&解説】
正解⋯5
1.特殊引火物の指定数量は50Lで、第4類危険物の中では最も少ない。
2.第1石油類の水溶性液体とアルコール類の指定数量は、ともに400L。
3.第2石油類の水溶性液体と第3石油類の非水溶性液体の指定数量は、ともに2,000L。
5.第3石油類の水溶性液体の指定数量は4,000L、第4石油類の指定数量は6,000L。
※指定数量について詳しく学びたい人は「危険物乙4の指定数量とは?覚え方の語呂合わせと計算・倍数の問題付き」をご覧ください。
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「基礎的な物理学及び基礎的な化学」の練習問題(10問)
※「危険物乙4の物理化学は難しい?過去問や覚え方・ポイントや計算問題は?」もぜひ合わせてご覧ください。
【練習問題1】
次の実験結果について、正しいものはどれか。
空気中にある化合物を-50℃から徐々に温めていくと、-42℃のとき液体になり始めた。そのまま温め続け、液温が20℃まで上がったとき、液面付近の蒸気濃度を測定すると1.8vol%であった。更に加熱を続けたところ、液温は115℃で一定となり、すべて気化してしまった。また、液温20℃のものを別容器にとり、液面付近に火花を飛ばすと激しく燃えだした。
- この物質の分解温度は-42℃である。
- この物質の沸点は115℃である。
- この物質の発火点は20℃である。
- この物質の融点は-50℃である。
- この物質の燃焼範囲は0〜1.8vol%である。
【解答&解説】
正解⋯2
この物質の沸点は115℃、融点は-42℃である。また、「液温20℃のものを別容器にとり、液面付近に火花を飛ばすと激しく燃えだした」ことから、燃焼下限界は1.8vol%以下となる。
【練習問題2】
容器内で燃焼している動植物油類に、注水すると危険な理由として、最も適切なものは次のうちどれか。
- 水が容器の底に沈み、徐々に油面を押し上げるから。
- 高温の油と水の混合物は、単独の油よりも燃焼点が低くなるから。
- 注水が空気を巻き込み、火炎及び油面に酸素を供給するから。
- 油面をかき混ぜ、油の蒸発を容易にするから。
- 水が沸騰し、高温の油を飛散させるから。
【解答&解説】
正解⋯5
1.動植物油類は、液比重が約0.9のものが多く、水が混ざると比較的簡単に水に浮く。
2.油と水の混合物の場合、油は分離して水に浮くが、油のみのものと比較したとき、燃焼点が低くなることはない。
4.動植物油類は蒸発しにくく、引火しにくい。
5.燃焼している油に水を放射すると、激しく水が蒸発し、燃焼している油を飛散させるおそれがある。また、周囲に飛散した油から燃焼がさらに拡大する場合がある。
【練習問題3】
自然発火に関する語句の組合せとして、次のうち誤っているものはどれか。
- キリ油…酸化熱
- 二トロセルロース…分解熱
- 石炭…酸化熱
- アルキルアルミニウム…低発火点
- 原綿…吸着熱
【解答&解説】
正解⋯5
4.アルキルアルミニウムは第3類危険物で、アルキルアルミニウムの中でもトリエチルアルミニウムは-53℃でも空気と酸化反応を起こして自然発火する。
5.原綿とは、綿の実からふわふわした綿部分のみを集めたものをいう。「酸化熱」によって自然発火するおそれがある。
【練習問題4】
粉末消火剤について、次のうち誤っているものはどれか。
- ナトリウム、カリウムの重炭酸塩その他の塩類またはリン酸塩類、硫酸塩類などを主成分として構成されている。
- 主成分の種類により着色されている。
- 吸湿固化を防止するため、粉末の表面にシリコン樹脂等により防湿処理がなされている。
- 消火剤の主成分に関係なく、あらゆる火災に消火効果がある。
- 負触媒効果(抑制効果)と窒息効果がある。
【解答&解説】
正解⋯4
リン酸塩類(リン酸アンモニウム)を主成分とする粉末(ABC)消火器は、普通火災及び電気火災のすべてに効果がある。
しかし、炭酸水素ナトリウムを主成分とする粉末(Na)消火器及び炭酸水素カリウムを主成分とする粉末(K)消火器は、油火災及び電気火災に対しては効果があるが、普通火災にはあまり効果がない。
【練習問題5】
一酸化炭素の性状について、次のうち誤っているものはどれか。
- 無色無臭の気体である。
- 毒性がある。
- 青白い炎をあげて燃焼する。
- 炭化水素の完全燃焼により発生する。
- 還元作用がある。
【解答&解説】
正解⋯4
一酸化炭素は、炭素または炭素化合物の不完全燃焼により生成される。
【練習問題6】
粉じん爆発について、次のうち誤っているものはどれか。
- 可燃性固体の微粉が空気中に浮遊しているときに、何らかの火源により爆発する現象をいう。
- 開放空間では爆発の危険性は低い。
- 粉じんが空気とよく混合している浮遊状態が必要である。
- 粉じんが大きい粒子の場合は、簡単に浮遊しないので爆発の危険性は低い。
- 有機化合物の粉じん爆発では、燃焼が完全になるので一酸化炭素が発生することはない。
【解答&解説】
正解⋯5
有機化合物の粉じん爆発では、粒径が大きいことから不完全燃焼を起こしやすく、一酸化炭素COが大量に発生しやすい。
【練習問題7】
物質の三態の変化のうち、気体から液体に変化することはどれか。
- 凝固
- 融解
- 蒸発
- 昇華
- 凝縮
【解答&解説】
正解⋯5
1.凝固⋯液体→固体。
2.融解⋯固体→液体。
3.蒸発⋯液体→気体。
4.昇華⋯気体→固体、または固体→気体(ただし、気体→固体の変化については「凝華」ともいう)
【練習問題8】
次のうち、酸化反応でないものはどれか。
- ガソリンが燃焼して、二酸化炭素と水蒸気になる。
- ドライアイスが周囲から熱を奪い気体になる。
- 鉄が空気中でさびる。
- 炭素が不完全燃焼して一酸化炭素になる。
- 硫黄が燃焼して二酸化硫黄になる。
【解答&解説】
正解⋯2
ドライアイスが気体(二酸化炭素)になることを昇華という。昇華して固体から気体になるとき、周囲から熱を奪う。
【練習問題9】
燃焼の三要素の可燃物または酸素供給源に該当しないものは、次のうちどれか。
- 過酸化水素
- 窒素
- 水素
- メタン
- 一酸化炭素
【解答&解説】
正解⋯2
1.過酸化水素は第6類危険物(酸化性液体)に該当し、酸素供給源となる。
2.窒素は不活性なガスのため、可燃物または酸素供給源のいずれにも該当しない。
3〜5.水素、メタン、一酸化炭素はいずれも可燃物である。
【練習問題10】
引火および発火等の説明について、次のうち誤っているものはどれか。
- 同一の可燃性物質においては、一般的に発火点の方が引火点より高い数値を示す。
- 発火点とは、可燃性物質を空気中で加熱したときに火源なしに自ら燃焼し始める最低の温度をいう。
- 燃焼点とは、燃焼を継続させるのに必要な可燃性蒸気が、可燃性液体の液面上に供給される温度をいう。
- 引火点とは、可燃性液体が燃焼範囲の上限値の濃度の蒸気を発生するときの液体の温度をいう。
- 同一の可燃性物質においては、一般的に燃焼点の方が引火点より高い数値を示す。
【解答&解説】
正解⋯4
引火点とは、可燃性液体が燃焼範囲の下限値の濃度の蒸気を発生するときの液体の温度をいう。
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「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」の練習問題(10問)
【練習問題1】
第4石油類について、次のうち妥当でないものはどれか。
- 比重は1より小さい。
- 20℃では蒸発しにくい。
- 潤滑油、切削油の中に該当するものが多い。
- 引火点は、第1石油類より低い。
- 粉末消火剤の放射による消火は、有効である
【解答&解説】
正解⋯4
1.第4石油類は比重が1より小さいものが多い。
2.第4石油類は揮発性がほとんどないため、蒸発しにくい。
4.第1石油類の引火点は、1気圧において21℃未満(特殊引火物を除く)、第4石油類の引火点は、1気圧において200℃以上250C℃未満である。
【練習問題2】
容器またはタンクに危険物を収納する場合、可燃性蒸気の発生を抑制するため、液面に水を張って貯蔵する危険物は、次のうちどれか。
- アセトアルデヒド
- 酸化プロピレン
- 二硫化炭素
- 酢酸エチル
- クレオソート油
【解答&解説】
正解⋯3
1・2:アセトアルデヒドと酸化プロピレンは、いずれも水によく溶ける。貯蔵する場合は、窒素ガス等の不活性ガスを封入する。
3:二硫化炭素は水よりも重く溶けにくいため、水を張ることで可燃性蒸気を抑制する。また、蒸気は有毒である。
4・5:酢酸エチルは第1石油類で、クレオソート油は第3石油類である。いずれも冷暗所で貯蔵する。
【練習問題3】
動植物油の中で乾性油などは、自然発火することがあるが、次のうち最も自然発火を起こしやすい状態にあるものはどれか。
- 金属製容器に入ったものが長期間、倉庫に貯蔵されている。
- ぼろ布等に染み込んだものが長期間、通風の悪い所に積んである。
- ガラス製容器に入ったものが長時間、直射日光にさらされている。
- 水が混入したものが屋外に貯蔵されている。
- 種々の動植物油が同一場所に大量に貯蔵されている。
【解答&解説】
正解⋯2
ぼろ布等に乾性油が染み込んだものが長期間通風の悪い所に積んであると、酸化熱が蓄積されていくため、自然発発火を起こしやすくなる。
【練習問題4】
空気との接触や日光の下で、激しい爆発性の過酸化物を生成しやすいものは次のうちどれか。
- ジエチルエーテル
- 二硫化炭素
- ベンゼン
- ピリジン
- エチルメチルケトン
【解答&解説】
正解⋯1
生成される過酸化物は、加熱や衝撃により爆発する危険性がある。
【練習問題5】
酢酸の性状について、次のうち誤っているものはどれか。
- 20℃で無色透明の液体である。
- 水溶液には、腐食性はない。
- 20℃で引火の危険性はない。
- アルコールと任意の割合で溶ける。
- 青い炎をあげて燃え、二酸化炭素と水蒸気になる。
【解答&解説】
正解⋯2
2.水溶液は、金属やコンクリートを強く腐食する。
3.引火点は39〜41℃で、20℃より高い。
4.水によく溶け、エタノール、ジエチルエーテルなどにも溶ける。
【練習問題6】
アルコール類に共通する性状として、次のうち正しいものはどれか。
- 無色透明で無臭の液体である。
- 比重は水より重い。
- 蒸気比重は1より小さい。
- 沸点は水より低い。
- 発火点は100℃である。
【解答&解説】
正解⋯4
- 一般に、特有の芳香を有する。
- 比重は1より小さいため、水より軽い。例メタノール0.8、エタノール0.8
- 蒸気比重は1より大きい。例メタノール1.1、エタノール1.6
- 一般に、沸点は水より低い。例メタノール64℃、エタノール78℃
- 一般に、発火点は100℃を超える。例メタノール464℃、エタノール363℃
【練習問題7】
エタノールの性状について、次のうち妥当でないものはどれか。
- 沸点は、100℃より低い。
- 比重は1より小さい。
- 引火点は、灯油とほとんど同じである。
- 無色透明で芳香がある。
- 水とどんな割合にも溶け合う。
【解答&解説】
正解⋯3
1・2:エタノールの沸点⋯78℃、比重⋯0.8。
3:エタノールの引火点⋯13℃、灯油の引火点⋯40℃以上。
【練習問題8】
エチルメチルケトンの性状について、次のうち正しいものはどれか。
- 水に溶けない。
- 無色無臭の液体である。
- 比重は1より小さい。
- 布等に染み込んだものは、自然発火しやすい。
- 引火点はエタノールより高い。
【解答&解説】
正解⋯3
1.水に少し溶ける。
2.無色で、特異な臭気がある液体である。
3.比重は0.8で、1より小さい。
【練習問題9】
アセトアルデヒドの貯蔵または取扱いについて、次のうち妥当なものはどれか。
- 蒸気の発生を抑制するため、水を張って取り扱う。
- 毒性があるため、直接手指で触らないように取り扱う。
- 静電気の蓄積を避けるため、乾燥した場所で取り扱う。
- 安定剤として、少量の酸化剤を加えて貯蔵する。
- 通気孔のある容器で貯蔵する。
【解答&解説】
正解⋯2
1.アセトアルデヒドは比重が0.8と水より軽く、また水溶性のため、一般に容器に水を張って貯蔵することはない。窒素等の不活性ガスを封入する。
3.静電気の発生を防ぐには、湿度の高い場所で取り扱う。
4.強力な還元剤のため、酸化剤、強酸、ハロゲン、アミンと激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。
5.発生する蒸気は可燃性のため、通気孔のある容器は使用できない。容器は密栓すること。
【練習問題10】
第4類の危険物の一般的な性状について、次のうち妥当でないものはどれか。
- 非水溶性と水溶性のものがある。
- 蒸気比重は1より大きく、蒸気は低所に滞留しやすい。
- 引火点を有しないものがある。
- 電気の不良導体のものが多く、静電気が蓄積しやすい。
- 流動性が高く、火災になった場合に拡大する危険性が大きい。
【解答&解説】
正解⋯3
第4類の危険物は引火性液体のため、すべて引火点を有する。
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今回は危険物乙4の練習問題をご紹介しました。
危険物乙4はしっかりと勉強・対策をすればほぼ確実に合格できるので、練習問題もたくさん解くことをおすすめめします。