
危険物乙4を受験予定の人の中には、危険物乙4の予想問題を解いてみたいと思っている人もいるでしょう。
というわけで今回は、危険物乙4を日本一熟知している私カイトが、本番と同様の問題数・本番で出題される問題の難易度に近い予想問題をご用意しました。
※「危険物乙4の合格率推移!難しくなった?難易度は?難しいから諦める人も?」もぜひ参考にしてください。
危険物乙4を受験する人はぜひ解いてみてください。
ちなみにですが、危険物乙4にはたった10時間の勉強で合格できる方法があります。
これさえあれば予想問題を解かなくても、限りなく少ない努力で合格に大きく近づきます。
これは私が5年以上も危険物乙4の研究を続ける中で生み出した、どの本にも載っていない超コスパの良い究極の勉強法です。
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「危険物に関する法令」の予想問題(15問)
まず前提として、危険物乙4で出題される問題(分野)と問題数は以下の通りです。
分野 | 問題数 |
---|---|
危険物に関する法令 | 15問 |
基礎的な物理学及び基礎的な化学 | 10問 |
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 10問 |
そして、危険物乙4の合格点・合格ライン(合格基準)は各分野の正答率が60%以上であることです。
※詳しくは「危険物乙4の合格点・合格ライン・合格基準が一目でわかる!出題される問題例と合わせて解説!」をご覧ください。
以下でご紹介する予想問題の内訳も上記の通りになっています。
では、早速問題を解いていきましょう。
【予想問題1】
法令上、製造所の危険物を取り扱う配管について、位置、構造及び設備の技術上の基準に定められていないものは、次のうちどれか。
- 配管は、その設置される条件及び使用される状況に照らして十分な強度を有するものとし、かつ、当該配管に係る最大常用圧力の1.5倍以上の圧力で水圧試験を行ったとき、漏えいその他の異常がないものでなければならない。
- 配管を地上に設置する場合には、地盤面に接しないようにするとともに、外面の腐食を防止するための塗装を行わなければならない。
- 配管は、取り扱う危険物により容易に劣化するおそれのないものでなければならない。
- 配管を地下に設置する場合には、その上部の地盤面を車両等が通行しない位置としなければならない。
- 地下の電気的腐食のおそれのある場所に設置する配管にあっては、外面の腐食を帽子するための塗覆装またはコーティング及び電気防食を行わなければならない。
【予想問題2】
法令上、市町村長等が行う保安に関する検査の対象となる製造所等として、次のうち正しいものはどれか。
- 貯蔵する液体の危険物の最大数量が100kLの屋外タンク
- 危険物を移送するための配管の延長が20kmの移送取扱所
- 指定数量の倍数が100の製造所
- 指定数量の倍数が100の屋外貯蔵所
- 指定数量の倍数が3000の一般取扱所
【予想問題3】
法別表第1に定める第4類の危険物の品名について、次のうち誤っているものはどれか。
- 特殊引火物······二硫化炭素
- 第1石油類······ガソリン
- 第2石油類······軽油
- アルコール類······ジエチルエーテル
- 第3石油類······重油
※「危険物乙4の指定数量とは?覚え方の語呂合わせと計算・倍数の問題付き」もぜひ合わせてご覧ください。
【予想問題4】
法令上、予防規程について、次のうち誤っているものはどれか。
- 予防規程を定めたときは、市町村長等の認可を受けなければならない。
- 予防規程を定めなければならない製造所等において、これを定めずに危険物を貯蔵し、又は取り扱った場合は、罰せられることがある。
- 予防規程は、指定数量の倍数が100以上の製造所等において定めなければならない。
- 予防規程を変更したときは、市町村長等の認可を受けなければならない。
- 予防規程は、製造所等の火災予防のために所有者等が定める保安基準で、自主的な意義を有する。
【予想問題5】
法令上、製造所等の中には、特定の建築物等から一定の距離(保安距離)を保たなければならないものがあるが、その建築物等として次のうち正しいものはどれか。
- 大学、短期大学
- 病院
- 使用電圧が7,000Vの特別高圧埋設電線
- 重要文化財である絵画を保管する倉庫
- 製造所等の存する敷地と同一の敷地内に存する住居
【予想問題6】
法令上、製造所等において危険物の流出等の事故が発生した場合の措置について、次のうち誤っているものはどれか。
- 引き続く危険物の流出を防止しなければならない。
- 可燃性蒸気の滞留している場所において危険物を除去する場合は、火花を発する機械器具、工具などの使用に関して、引火防止に十分に気をつけなければならない。
- 災害の拡大を防止するための応急の措置を講じなければならない。
- 発見した者は、直ちに、その旨を消防署、市町村長の指定した場所、警察署又は海上警備救難機関に通報しなければならない。
- 流出した危険物の拡散を防止しなければならない。
【予想問題7】
法令上、免状の交付を受けている者が、免状を亡失し、滅失し、汚損し、又は破損した場合の再交付の申請について、次のうち誤っているものはどれか。
- 当該免状を交付した都道府県知事に申請することができる。
- 当該免状の書換えをした都道府県知事に申請することができる
- 居住地を管轄する都道府県知事に申請することができる。
- 免状を亡失してその再交付を受けた者は、亡失した免状を発見した場合は、これを10日以内に免状の再交付を受けた都道府県知事に提出しなければならない。
- 汚損により免状の再交付を申請する場合は、当該免状を添えて申請しなければならない。
※「危険物乙4の免状はいつ届く?申請期限は?更新方法や紛失時の対応・免許証との違いは?」もぜひ合わせてご覧ください。
【予想問題8】
法別表第1に危険物の品名として掲げられていないものは、次のうちどれか。
- 過酸化水素
- 硫黄
- 赤りん
- ナトリウム
- プロパン
【予想問題9】
法令上、次の文の【 】内に当てはまる語句はどれか。
特殊引火物とは、ジエチルエーテル、二硫化炭素その他1気圧において、発火点が100℃以下のもの又は【 】のものをいう。
- 引火点が-40℃以下
- 引火点が-40℃以下で沸点が40℃以下
- 引火点が-20℃以下
- 引火点が-20℃以下で沸点が40℃以下
- 沸点が40℃以下
【予想問題10】
法令上、顧客に自ら自動車等に給油等をさせる給油取扱所における取扱いの技術上の基準について、次のうち誤っているものはどれか。
- 顧客用固定給油設備以外の固定給油設備を使用して、顧客自らによる給油を行わせることができる。
- 顧客用固定給油設備の1回の給油量及び給油時間の上限を、それぞれ顧客の1回あたりの給油量及び給油時間を勘案して、適正な数値を設定しなければならない。
- 顧客の給油作業が開始されるときは、火気のないこと、その他安全上支障のないことを確認した上で、制御装置を用いてホース機器への危険物の供給を開始し、顧客の給油作業が行える状態にしなければならない。
- 制御卓で、顧客の給油作業を直視等により、適切に監視しなければならない。
- 顧客の給油作業が終了したときは、制御装置を用いてホース機器への危険物の供給を停止し、顧客が給油作業を行えない状態にしなければならない。
【予想問題11】
法令上、顧客に自ら給油等をさせる給油取扱所の取扱いの技術上の基準について、次のうち誤っているものはどれか。
- 顧客用固定給油設備を使用して、顧客に自ら自動車等に給油させることができる。
- 顧客用固定給油設備を使用して、ガソリンを運搬容器に詰め替えさせることはできない。
- 顧客用固定注油設備を使用して、移動貯蔵タンクに軽油を注入させることはできない。
- 顧客用固定給油設備以外の固定給油設備を使用して、顧客に自ら自動車等に給油させることはできない。
- 顧客用固定給油設備を用いた顧客の給油作業に対し、監視及び必要な指示を行う必要はない。
【予想問題12】
法令上、屋外貯蔵所で貯蔵できない危険物は次のうちどれか。
- 硫黄
- アルコール類
- 引火性固体(引火点が0℃以上のもの)
- 第2石油類
- 黄リン
【予想問題13】
法令上、給油取扱所の位置、構造及び設備の技術上の基準について、次のうち誤っているものはどれか。
- 給油取扱所には、給油に支障があると認められる設備を設けてはならない。
- 給油取扱所は、学校、病院等から30m以上離して設置しなければならない。
- 給油取扱所の地盤面下に埋没して設ける専用タンクの容量制限はない。
- 「給油中エンジン停止」の掲示板を設けなければならない。
- 事務所等の窓又は出入口には、防火設備を設けなければならない。
【予想問題14】
法令上、完成検査前検査に関する記述について、誤っているものは次のうちどれか。
- 容量が指定数量以上の液体危険物タンクを有しない製造所は、完成検査を受けなくてもよい。
- 液体危険物タンクの基礎及び地盤に関する事項についての完成検査前検査に、基礎・地盤検査がある。
- 液体危険物タンクの外面の保護に関する事項についての完成検査前検査に、膜厚検査がある。
- 液体危険物タンクの溶接部に関する事項についての完成検査前検査に、溶接部検査がある。
- 完成検査前検査において、技術上の基準に適合すると認められた部分については、完成検査を受けなくてもよい。
【予想問題15】
法令上、指定数量の10分の1を超える数量の危険物を車両で運搬する場合、混載が禁止されているものは、次のうちどれか。
- 第1類危険物と第4類危険物
- 第2類危険物と第4類危険物
- 第2類危険物と第5類危険物
- 第3類危険物と第4類危険物
- 第4類危険物と第5類危険物
「危険物に関する法令」の予想問題は以上となります。以下、解答&解説です。
※「危険物乙4の法令の覚え方とポイントまとめ!過去問題40問付き!」もぜひ合わせてご覧ください。
🔽 予想問題は不要! 🔽
【予想問題1の解答&解説】
正解⋯4
配管を地下に設置する場合には、その上部の地盤面にかかる重量が当該配管にかからないように保護すること。
【予想問題2の解答&解説】
正解⋯2
保安検査の対象となるのは、特定屋外タンク貯蔵所(容量10,000kL以上)と特定移送取扱所(配管の延長が15km超のもの等)である。
【予想問題3の解答&解説】
正解⋯4
4.ジエチルエーテルは特殊引火物に該当する。
【予想問題4の解答&解説】
正解⋯3
2.予防規程の作成認可の規定違反(6ヶ月以下の懲役又は50万円以下の罰金)となる。
3.予防規程を定めなければならない製造所等は、製造所等の種類と指定数量の倍数によってそれぞれ異なる。
【予想問題5の解答&解説】
正解⋯2
- 対象となる学校は幼稚園、保育園〜高校まで。
- 学校や病院・劇場との保安距離は30m以上。
- 使用電圧が7,000Vを超える特別高圧架空電線は対象となるが、電圧7,000Vの埋設電線は対象外。
- 対象となるのは重要文化財等の建造物であり、重要文化財を保管する倉庫は対象外。
- 製造所等の敷地内に存する住居は対象外。
【予想問題6の解答&解説】
正解⋯2
流出した危険物を除去する目的であっても、可燃性蒸気の滞留している場所においては、火花を発する機械器具や工具を使用してはならない。
【予想問題7の解答&解説】
正解⋯3
3.居住地または勤務地を管轄する都道府県知事に申請することができるのは、免状の書換えである。免状の再交付の申請は、免状の交付・書換えを受けた都道府県知事に対して行う。
【予想問題8の解答&解説】
正解⋯5
5.法別表第1に定める危険物は固体と液体のみである。気体のプロパンは消防法で定める危険物に該当しない。
過酸化水素:第6類、硫黄と赤りん:第2類、ナトリウム:第3類。
【予想問題9の解答&解説】
正解⋯4
特殊引火物とは、ジエチルエーテル、二硫化炭素その他1気圧において、発火点が100℃以下のもの又は(引火点が-20℃以下で沸点が40℃以下)のものをいう。
【予想問題10の解答&解説】
正解⋯1
顧客用固定給油設備以外の固定給油設備を使用して、顧客自らによる給油を行わせてはならない。
【予想問題11の解答&解説】
正解⋯5
制御卓(コントロールブース)において、顧客自らによる給油作業または容器への詰め替え作業(顧客の給油作業等)を監視し、及び制御し、並びに顧客に対し必要な指示を行わなければならない。
【予想問題12の解答&解説】
正解⋯5
5.第3類危険物の黄リンは貯蔵できない。
【予想問題13の解答&解説】
正解⋯2
給油取扱所は保安距離を設ける必要はない。
【予想問題14の解答&解説】
正解⋯3
完成検査前検査に膜厚検査はない。保安のための措置に、特定屋外タンク貯蔵所(容量10,000KL以上)のタンク内部の腐食防止等を目的として行うコーチングがあるが、その厚さ(膜厚)は塗装の種類によって基準が異なる。
【予想問題15の解答&解説】
正解⋯1
第4類危険物は、第1類及び第6類危険物と混載してはならない。第1類は酸化性固体で第6類は酸化性液体であり、いずれも酸素を多量に含有している。これらと第4類の引火性液体が混載されると、火災が発生しやすくなる。
🔽 予想問題は不要! 🔽
「基礎的な物理学及び基礎的な化学」の予想問題(10問)
※「危険物乙4の物理化学は難しい?過去問や覚え方・ポイントや計算問題は?」もぜひ合わせてご覧ください。
【予想問題1】
タンクや容器に液体の危険物を入れる場合、空間容積を必要とするのは、次のどの現象と関係があるか。
- 酸化
- 還元
- 蒸発
- 熱伝導
- 体膨張
【予想問題2】
液体危険物が静電気を帯電しやすい条件について、次のうち誤っているものはどれか。
- 加圧された液体がノズル、亀裂等、断面積の小さな開口部から噴出するとき。
- 液体が液滴となって空気中に放出されるとき。
- 導電率の低い液体が配管を流れるとき。
- 液体相互または液体と粉体等を混合・かくはんするとき。
- 直射日光に長時間さらされたとき。
【予想問題3】
引火点の説明として、次のうち正しいものはどれか。
- 可燃性液体を空気中で燃焼させるのに必要な熱源の温度をいう。
- 可燃物から、その蒸気を発生させるのに必要な最低の気温をいう。
- 可燃物を空気中で加熱したとき、他から点火されなくても燃え出すときの液温をいう。
- 可燃性液体が空気中で点火したとき燃え出すのに必要な最低の濃度の蒸気を液面上に発生する液温をいう。
- 発火点と同じもので、その可燃物が気体または液体の場合に引火点といい、固体の場合には発火点という。
【予想問題4】
危険物の性状について、燃焼のしやすさに直接関係ない事項は、次のうちどれか。
- 引火点が低いこと。
- 発火点が低いこと。
- 酸素と結合しやすいこと。
- 燃焼範囲が広いこと。
- 気化熱が大きいこと。
【予想問題5】
次の物質の組合せのうち、20℃、1気圧において、通常どちらも蒸発燃焼するものはどれか。
- ガソリン、硫黄
- 二トロセルロース、コークス
- エタノール、金属粉
- ナフタレン、木材
- 木炭、石炭
【予想問題6】
熱の移動について、次のうち誤っているものはどれか。
- ストーブに近づくと、ストーブに向いた方が熱くなるのは放射熱によるものである。
- ガスコンロで水を沸かすと、水が表面から温かくなるのは熱の伝導によるものである。
- コップにお湯を入れると、コップが熱くなるのは、熱の伝導によるものである。
- 冷却装置で冷やされた空気により、室内全体が冷やされるのは、熱の対流によるものである。
- 太陽で地上の物が温められて温度が上昇するのは、放射熱によるものである。
【予想問題7】
水が消火剤として優れている理由として、次のうち誤っているものはどれか。
- 比熱と蒸発熱が大きいことから
- 容易に入手できることから
- 凝固点が高いことから
- 液体であることから
- 水蒸気が酸素濃度を薄めることから
【予想問題8】
化学反応にともなう反応熱は、次のうちどれか。
- 中和熱
- 蒸発熱
- 凝固熱
- 凝縮熱
- 融解熱
【予想問題9】
流動などによって、静電気を最も帯電しにくいのは、次のうちどれか。
- トルエン
- ベンゼン
- 軽油
- ガソリン
- エタノール
【予想問題10】
燃焼に関する一般的説明として、次のうち誤っているものはどれか。
- 静電気を発生しやすい物質は燃焼が激しい。
- 高引火点の可燃性液体でも、布等に染み込ませると容易に着火する。
- 分解または蒸発して可燃性気体を発生しやすい物質は着火しやすい。
- 固体の可燃物に固体の酸化剤が混入すると、可燃物単体よりも燃焼は激しくなる。
- 拡散燃焼では酸素の供給が多いと燃焼が激しくなる。
「基礎的な物理学及び基礎的な化学」の予想問題は以上となります。以下、解答&解説です。
🔽 予想問題は不要! 🔽
【予想問題1の解答&解説】
正解⋯5
タンクや容器に液体の危険物を入れる場合、ある程度の空間容積を必要とするのは、液体が熱膨張した際、容積の増加を空間部分で吸収させるためである。空間部分の容積がないと、液体の熱膨張によりタンクや容器が破損するおそれがある。
【予想問題2の解答&解説】
正解⋯5
1〜4:1と2は噴出帯電。「液滴」は液体の小さな粒で、微小なものはプリンタのインクジェットに応用されている。3は流動帯電、4は混合かくはん帯電である。
5:直射日光に長時間さらされただけで、帯電することはない。
【予想問題3の解答&解説】
正解⋯4
3.設問の内容は「発火点」である。
【予想問題4の解答&解説】
正解⋯5
1・2・4:引火点及び発火点は、低いほど燃焼しやすくなる。燃焼範囲は可燃性ガスと空気との混合において、燃焼可能な可燃性ガスの混合割合(容積)を示すもので、燃焼範囲が広いほど可燃性ガスは燃焼しやすくなる。
5:気化熱は大きくなるほど蒸発(気化)しにくくなり、燃焼もしにくくなる。
【予想問題5の解答&解説】
正解⋯1
表面燃焼⋯コークス・木炭・金属粉。内部(自己)燃焼⋯二トロセルロース。
蒸発燃焼⋯ガソリン・硫黄・エタノール・ナフタレン。分解燃焼⋯木材・石炭。
【予想問題6の解答&解説】
正解⋯2
ガスコンロで水を沸かすと、水が表面から温かくなるのは熱の「対流」によるものである。
【予想問題7の解答&解説】
正解···3
水の凝固点は0℃であり、20℃で消火剤として使用できる。凝固点が高いと消火剤としては使いにくくなる。
【予想問題8の解答&解説】
正解⋯1
反応熱の種類には、燃焼熱、生成熱、中和熱、分解熱などがある。
2〜5はいずれも三態変化に伴う熱で、吸熱と発熱がある。
【予想問題9の解答&解説】
正解⋯5
1〜4:いずれも非水溶性の可燃性液体で、電気の不導体のため帯電しやすい。
5:水溶性のアルコール類は、他のものより電気を通しやすく帯電しにくい。
【予想問題10の解答&解説】
正解⋯1
1:静電気発生の難易と、燃焼の激しさは関係ない。
2:可燃性液体は布等に染み込ませたり、ミスト状にすると、空気との接続面積が増えるため容易に着火する。
4:可燃物と支燃物となる酸化剤が混在しているため、可燃物単独より激しく燃焼する。
🔽 予想問題は不要! 🔽
「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」の予想問題(10問)
【予想問題1】
危険物の類ごとに共通する性状として、次のうち妥当でないものはどれか。
- 第1類の危険物は、比較的低温で発火しやすい可燃性物質であるものが多い。
- 第2類の危険物は、還元性物質で、酸化性物質と混合したものは、加熱、衝撃、摩擦などにより、発火・爆発するものが多い。
- 第3類の危険物は、空気または水と接触することにより発熱し、可燃性ガスを発生して発火するものが多い。
- 第5類の危険物は、自ら酸素を含む自己燃焼性のものが多い。
- 第6類の危険物は、腐食性があり、皮膚をおかし、蒸気は有毒であるものが多い。
【予想問題2】
自動車ガソリンの性状について、次のうち妥当なものはどれか。
- メタンなどの天然ガスが水に溶け込んだものである。
- 特有なにおいは付臭剤によるものである。
- 発火点は200℃未満である。
- 燃焼範囲はおおむね1〜8vol%である。
- 蒸気比重は1〜2である。
【予想問題3】
動植物油類の性状について、次のうち正しいものはどれか。
- 比重は1より大きい。
- 不飽和脂肪酸で構成された油脂に水素を付加して作られた油脂は、硬化油と呼ばれ、マーガリンなどの食用に用いられる。
- オリーブ油やツバキ油は、塗料や印刷インクなどに用いられる。
- ヨウ素価の大きい油脂は、炭素の二重結合(C=C)が多く含まれた油脂で、空気中では酸化されにくく、固化しにくい。
- 油脂の融点は、油脂を構成する脂肪酸の炭素原子の数が少ないほど高い。
【予想問題4】
第4石油類の性状・用途について、次のうち誤っているものはどれか。
- 切削油を用いた切削作業では、単位時間あたりの注入量が少ないと摩擦熱により発火のおそれがある。
- 引火点が高いので、加熱しない限り引火の危険性はない。
- 熱処理油を用いた焼き入れ作業では、灼熱した金属を素早く油中に埋没しないと発火のおそれがある。
- 引火した場合には、油温を下げる効果が期待できるので、棒状の注水が有効である。
- 潤滑油や可塑剤として使用されるものが多い。
【予想問題5】
酢酸エチルの性状について、次のうち誤っているものはどれか。
- 水や有機溶剤に溶けない。
- 比重は1より小さい。
- 引火点は20℃より低い。
- 果実のような芳香がある。
- 沸点は100℃より低い。
【予想問題6】
メタノールの性状について、次のうち誤っているものはどれか。
- 20℃で引火する。
- 蒸気比重は1より大きい。
- 沸点は100℃以下である。
- 有毒である。
- 燃焼範囲はエタノールより狭い。
【予想問題7】
危険物を取り扱う地下埋設配管(炭素鋼管)が腐食して危険物が漏えいする事故が発生している。この腐食の原因として妥当でないものは次のうちどれか。
- 配管を通気性の異なった2種の土壌にまたがって埋設した。
- 配管を埋設する際、海砂を使用した。
- 配管にタールエポキシ樹脂をコーティングした。
- 電気器具のアースをとるため銅の棒を地中に打ち込んだ際に、配管と銅の棒が接触した。
- 配管を埋設した場所の近くに直流の電気設備を設置したため、迷走電流の影響が大きくなった。
【予想問題8】
灯油及び経由に共通する性状について、次のうち誤っているものはどれか。
- 水より軽い
- 引火点は、20℃より高い。
- 蒸気は、空気より重い。
- 発火点は、100℃より低い。
- 水に溶けない。
【予想問題9】
第4類の危険物の消火に際しての注意点として、次のうち適切でないものはどれか。
- 二硫化炭素は燃焼により有毒ガスが発生する。
- ガソリンの消火に水を使用すると、火災が拡大することがある。
- メタノールの火炎の色は淡く認識しにくい。
- 灯油の消火に水を使用するときは霧状にする。
- 容器内で燃焼している重油に水をかけると、水が沸騰し高温の重油を飛散させる。
【予想問題10】
自動車ガソリンの性状について、次のうち妥当なものはどれか。
- 布に染み込んだものは、自然発発火のおそれがある。
- 発火点は二硫化炭素より低い。
- 燃焼範囲はジエチルエーテルより広い。
- 引火点は、一般に-40℃以下である。
- 比重は1より大きい。
「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」の予想問題は以上となります。以下、解答&解説です。
🔽 予想問題は不要! 🔽
【予想問題1の解答&解説】
正解⋯1
1.第1類の危険物は酸化性固体で、不燃性である。
2.第2類の危険物は可燃性固体で、燃焼により酸化性物質に変化する。酸化されることから、それ自体は還元性物質となる。
【予想問題2の解答&解説】
正解⋯4
1.メタンは高温の水蒸気と反応することはあるが、一般的に非水溶性である。
ガソリンなどの石油製品は、原油を蒸留→分離・精製→含まれている硫黄を除く脱硫処理などの化学的処理を経て製造されている。
2.特有のにおいは、石油の主成分である炭化水素のものである。中でも芳香族炭化水素は独特の臭いと揮発性がある。
3~5.発火点は約300℃、燃焼範囲は1.4~7.6vol%、蒸気比重は3~4である。
【予想問題3の解答&解説】
正解⋯2
1.比重は約0.9で、1より小さい。
3.オリーブ油やツバキ油は、主に食用や化粧品に使用される。塗料や印刷インクには、大豆油、アマニ油、ヒマシ油、キリ油などが使用されている。
4.ヨウ素価の大きい油脂は、炭素の二重結合(C=C)が多く含まれた油脂で、空気中では酸化しやすく、固化しやすい。
5.一般に、脂肪酸の炭素の数が多くなるほど融点は高くなる。
【予想問題4の解答&解説】
正解⋯4
火災となった場合、油温が非常に高温になるため、水系の消火剤を使用すると水分が沸騰蒸発してしまう。このため、水系の消火剤は消火に適さない。また、棒状の注水は、高温となった油を周囲に飛び散らせてしまう危険があるため行ってはならない。
【予想問題5の解答&解説】
正解⋯1
1.酢酸エチルは水に少し溶け、有機溶剤に溶ける。
2.比重0.9。
3.引火点-4℃。
5.沸点77℃。
【予想問題6の解答&解説】
正解⋯5
1.引火点⋯11℃。
2.蒸気比重⋯1.1。
3.沸点⋯64℃。
5.燃焼範囲はエタノールより広い。メタノール⋯6.7〜37vol%、エタノール⋯3.3~19vol%。
【予想問題7の解答&解説】
正解⋯3
1.配管を通気性の異なった2種の土壌にまたがって埋設すると、配管の表面に酸素濃度が濃い部分と薄い部分ができる。このため表面に「酸素濃淡電池」が形成されて、腐食が進むようになる。
2.海砂ではなく、山砂を使うようにする。
3.タールエポキシ樹脂塗料は、防食性(耐腐食性)に優れており、鋼管や油類タンクの表面保護に用いられている。また、経済性にも優れている。
4.アースの銅と鋼管の鉄では、鉄の方がイオン化傾向が大きい。従って、鋼管が腐食しやすくなる。
5.迷走電流が鋼管を通ることで、鋼管が腐食しやすくなる。
【予想問題8の解答&解説】
正解⋯4
1.比重は灯油が0.8で、軽油が0.85である。
2.引火点は灯油が40℃で、軽油が45℃以上。
3.蒸気比重はともに4.5。
4.発火点はともに約220℃である。
【予想問題9の解答&解説】
正解⋯4
1:二硫化炭素は、燃焼すると二酸化炭素と有毒な二酸化硫黄(亜硫酸ガス)を発生する。
2・4:ガソリンや灯油などの第4類危険物は、液比重が1より小さいものが多いため、消火の際に水を使用すると危険物が水に浮き、燃焼面積が広がるおそれがある。
3:メタノールやエタノールなどのアルコールは、青白い炎を出して燃えるため認識しにくい。
【予想問題10の解答&解説】
正解⋯4
1.揮発性が非常に高いため、自然発火のおそれは少ない。
2.発火点は、二硫化炭素⋯90℃、自動車ガソリン⋯約300℃。
3.燃焼範囲は、ジエチルエーテル⋯1.9〜36vol%、自動車ガソリン⋯1.4〜7.6vol%。
5.比重は0.65〜0.75で、1より小さい。
🔽 予想問題は不要! 🔽
危険物乙4の予想問題は以上となります。
間違えた問題は解答&解説をよく読み、復習を行いましょう。