危険物乙4でよく出る問題・頻出問題52選!丁寧な解答・解説付き

危険物乙4でよく出る問題・頻出問題52選!丁寧な解答・解説付きのアイキャッチ画像

危険物乙4に限らず、試験ではよく出る問題(頻出問題)の対策を行うことが非常に効率的です。

という訳で今回は、日本トップクラスに危険物乙4を熟知している私カイトが、危険物乙4でよく出る問題(頻出問題)を52問ご紹介します。すべての問題に丁寧な解答・解説も付けています。

危険物乙4を受験予定の人は必ず解いておきましょう。

ちなみにですが、危険物乙4にはたった10時間の勉強で合格できる方法があります。

これさえあれば限りなく少ない努力で合格に大きく近づきます。

これは私が5年以上も危険物乙4の研究を続ける中で生み出した、どの本にも載っていない超コスパの良い究極の勉強法です。

興味ある人はぜひ以下のボタンからその方法をチェックしてください。

記事内バナー

「危険物に関する法令」のよく出る問題(26問)

※「危険物乙4の法令の覚え方とポイントまとめ!過去問題40問付き!」もぜひ合わせてご覧ください。

【問題1:消防法で規定する危険物】

法令上、次の文の【 】内に当てはまる語句として、正しいものはどれか。

法別表第1の性質欄に掲げる性状の2以上を有する物品(複数性状物品)の属する品名は、規則で定められている。複数性状物品が、酸化性固体の性状及び自己反応性物質の性状を有する場合は、法別表第1【 】の項第11号に掲げる品名とされる。

  1. 第1類
  2. 第2類
  3. 第3類
  4. 第5類
  5. 第6類

【解答&解説】

正解⋯4

酸化性固体(第1類)と自己反応性物質(第5類)の複数性状物品は、第5類に属する。

複数性状物品1類と2類1類と5類2類と3類3類と4類4類と5類
属する品名2類5類3類3類5類

※「3類と4類」以外は、数字の大きい方の類に属する。

【問題2:第4類危険物】

法別表第1備考に掲げる品名の説明として、次のうち正しいものはどれか。

  1. 第1石油類とは、ジエチルエーテル、ガソリンその他1気圧において、引火点が-20℃以下で沸点が40℃以下のものをいう。
  2. 第2石油類とは、アセトン、軽油その他1気圧において引火点が21℃未満のものをいう。
  3. 第3石油類とは、重油、シリンダー油その他1気圧において引火点が21℃以上70℃未満のものをいう。
  4. 第4石油類とは、アニリン、ギヤー油その他1気圧において引火点が70℃以上200℃未満のものをいう。
  5. 動植物油類とは、動物の脂肉等又は植物の種子若しくは果肉から抽出したものであって、1気圧において引火点が250℃未満のものをいう。

【解答&解説】

正解⋯5

  1. 第1石油類とは、アセトン、ガソリンその他1気圧において引火点が21℃未満のものをいう。ジエチルエーテルは特殊引火物に該当する。
  2. 第2石油類とは、灯油、軽油その他1気圧において引火点が21℃以上70℃未満のものをいう。
  3. 第3石油類とは、重油、クレオソート油その他1気圧において引火点が70℃以上200℃未満のものをいう。
  4. 第4石油類とは、ギヤー油、シリンダー油その他1気圧において引火点が200℃以上250℃未満のものをいう。アニリンは第3石油類に該当する。

【問題3:危険物の指定数量】

屋内貯蔵所に灯油2,000Lと軽油4,000Lを貯蔵している。これらと同時に貯蔵するとき、指定数量の倍数が10となるものは、次のうちどれか。

  1. ガソリン⋯1,000L
  2. 二硫化炭素⋯300L
  3. ベンゼン⋯1,200L
  4. アセトン⋯800L
  5. エタノール⋯1,600L

【解答&解説】

正解⋯5

灯油2,000L+軽油4,000Lの指定数量の倍数は、(2,000L÷1,000L)+(4,000L÷1,000L)=2+4=6・・・(※)

  1. ガソリン1,000L÷200L=5→(※)6を足すと11
  2. 二硫化炭素300L÷50L=6→(※)6を足すと12
  3. ベンゼン1,200L÷200L=6→(※)6を足すと12
  4. アセトン800L÷400L=2→(※)6を足すと8
  5. エタノール1,600L÷400L=4→(※)6を足すと10

【問題4:製造所・貯蔵所・取扱所の区分】

法令上、貯蔵所及び取扱所の区分について、次のうち誤っているものはどれか。

  1. 屋内貯蔵所とは、屋内の場所において危険物を貯蔵し、又は取り扱う貯蔵所をいう。
  2. 屋内タンク貯蔵所とは、屋内にあるタンクにおいて危険物を貯蔵し、又は取り扱う貯蔵所をいう。
  3. 屋外タンク貯蔵所とは、屋外にあるタンクにおいて危険物を貯蔵し、又は取り扱う貯蔵所をいう。
  4. 第二種販売取扱所とは、店舗において容器入りのままで販売するため危険物を取り扱う取扱所で、指定数量の倍数が15を超え40以下のものをいう。
  5. 一般取扱所とは、配管及びポンプ並びにこれらに付属する設備によって危険物の移送の取扱いを行う取扱所をいう。

【解答&解説】

正解⋯5

設問の内容は移送取扱所。一般取扱所は、給油取扱所、販売取扱所、移送取扱所以外で危険物の取り扱いをする取扱所をいう。ボイラー施設等が該当する。

【問題5:製造所等の設置と変更の許可】

法令上、各種手続きについて、次のうち誤っているものはどれか。

  1. 製造所等以外の場所で指定数量以上の危険物を10日以内の期間、仮に貯蔵し、又は取り扱う場合は、所轄消防長又は消防署長の承認を受けなければならない。
  2. 製造所等の譲渡又は引渡しを受けた場合は、市町村長等に届け出なければならない。
  3. 製造所等の位置、構造又は設備を変更する場合は、所轄消防長又は消防署長に届け出なければならない。
  4. 製造所等において、予防規程を定めた場合は、市町村長等の認可を受けなければならない。
  5. 製造所等を設置したときは、使用する前に市町村長等の検査を受けなければならない。

【解答&解説】

正解⋯3

製造所等の位置、構造または設備を変更する場合は、市町村長等の変更許可を受けなければならない。

🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽

記事内バナー

【問題6:変更の届出】

法令上、製造所等の所有者等があらかじめ市町村長等に届出をしなければならないのは、次のうちどれか。

  1. 製造所等の譲渡又は引渡しを受ける場合
  2. 製造所等の位置、構造又は設備を変更しないで、製造所等で貯蔵し、又は取り扱う危険物の品名、数量を変更する場合
  3. 製造所等を廃止する場合
  4. 危険物保安監督者を定めなければならない製造所等において、危険物保安監督者を定める場合
  5. 危険物施設保安員を定めなければならない製造所等において、危険物施設保安員を定める場合

【解答&解説】

正解⋯2

1・3・4.事後に遅滞なく届け出る。

2.製造所等の位置、構造または設備を変更しないで、製造所等で貯蔵し、または取り扱う危険物の品名、数量を変更する場合は、変更しようとする日の10日前までに市町村長等に届け出る。

5.危険物施設保安員の選任は届出の必要がない。

【問題7:危険物取扱者の制度】

法令上、危険物取扱者に関する記述について、次のうち正しいものはどれか。

  1. 給油取扱所において、乙種危険物取扱者が急用で不在となったため、業務内容に詳しい丙種危険物取扱者が立会い、免状を有していない従業員に給油を行わせた。
  2. 重油を貯蔵する屋外タンク貯蔵所において、危険物保安監督者が退職したので、丙種危険物取扱者を危険物保安監督者として選任した。
  3. 移動タンク貯蔵所に丙種危険物取扱者を乗車させて、エタノールの移送を行った。
  4. 屋内貯蔵所で貯蔵する危険物をガソリンからアセトンに変更したが、法別表第1の品名が同じのため、従前のまま丙種危険物取扱者が危険物の取り扱いを行った。
  5. 一般取扱所で、丙種危険物取扱者が灯油を容器に詰め替えた。

【解答&解説】

正解⋯5

1.丙種危険物取扱者は、危険物の取扱作業に立ち会うことができない。この場合「製造所における危険物取扱者以外の者の危険物の取扱い」となり、6ヶ月以下の懲役又は50万円以下の罰金となる。

2.危険物保安監督者の選任要件は、(甲種または乙種危険物取扱者)+6ヶ月以上の実務経験。従って、丙種危険物取扱者は危険物保安監督者になることができない。

3・4.丙種危険物取扱者が取扱いできる危険物は、第4類のうち、ガソリン、灯油、軽油、第3石油類(重油、潤滑油及び引火点130℃以上のもの)、第4石油類及び動植物油類である。エタノールなどのアルコール類及び第1石油類であるアセトンは取り扱うことができない。

【問題8:免状の交付・書換え・再交付】

法令上、危険物取扱者の免状に関する記述について、次のうち正しいものはどれか。

  1. 危険物取扱者が法又は法に基づく命令の規定に違反しているときは、所轄消防署長から免状の返納を命ぜられることがある。
  2. 免状を汚損したとき、再交付の申請をすることができる。
  3. 居住地を変更したとき、免状の書換えをしなければならな
  4. 免状の返納を命じられた者は、その日から起算して2年を経過しないと免状の交付を受けることができない。
  5. 再交付は、居住地又は勤務地を管轄する都道府県知事に申請しなければならない。

【解答&解説】

正解⋯2

1.免状の返納命令は、免状の交付・書換えをした都道府県知事により命ぜられる。

3.居住地(住所)は免状に記載がないため、引越ししても本籍地が変わらない場合は、書換えの申請は不要である。

4.免状の返納を命じられた者は、その日から起算して1年を経過しないと新たに免状の交付を受けることができない。

5.再交付の申請は、免状の交付・書換えを受けた都道府県知事に対して行う。

※「危険物乙4の免状はいつ届く?申請期限は?更新方法や紛失時の対応・免許証との違いは?」もぜひ合わせてご覧ください。

【問題9:保安講習】

法令上、危険物の取扱作業の保安に関する講習について、次の文【 】内に当てはまる語句として、正しいものはどれか。ただし、5年前に免状の交付を受けたが、これまで危険物の取扱作業に従事しておらず、1度も講習を受けていない危険物取扱者が製造所等において取扱作業に従事するものとする。

製造所等において危険物の取扱作業に従事する危険物取扱者は、当該取扱作業に従事する【 】に講習を受けなければならない。

  1. こととなった日の前
  2. こととなった日以後の最初の誕生日まで
  3. こととなった日から1年以内
  4. こととなった日以後の最初の4月1日から1年以内
  5. こととなった日以後の最初の1月1日から1年以内

【解答&解説】

正解⋯3

製造所等において危険物の取扱作業に従事する危険物取扱者は、当該取扱作業に従事する<こととなった日から1年以内>に講習を受けなければならない。

【問題10:危険物保安監督者】

法令上、危険物の品名、指定数量の倍数等にかかわりなく、危険物保安監督者を定めなければならない製造所等は、次のうちどれか。

  1. 屋内貯蔵所
  2. 屋外貯蔵所
  3. 給油取扱所
  4. 販売取扱所
  5. 屋内タンク貯蔵所

【解答&解説】

正解⋯3

危険物の品名、指定数量の倍数等にかかわらず、必ず危険物保安監督者を定めなければならない製造所等は、製造所、屋外タンク貯蔵所、給油取扱所、移送取扱所である。

【問題11:予防規程】

法令上、予防規程を定めなければならない製造所等として、定められているものは次のうちどれか。ただし、鉱山保安法による保安規程又は火薬類取締法による危害予防規程を定めているものを除く。

  1. 指定数量の倍数が100の屋内貯蔵所
  2. 指定数量の倍数が100の屋外貯蔵所
  3. 指定数量の倍数が100の屋外タンク貯蔵所
  4. 指定数量の倍数が5の製造所
  5. 屋外の自家用の給油取扱所

【解答&解説】

正解⋯2

予防規程を定めなければならない製造所等は以下の通り。

1.屋内貯蔵所は、指定数量の倍数が150以上。

3.屋外タンク貯蔵所は、指定数量の倍数が200以上。

4.製造所は、指定数量の倍数が10以上。

5.給油取扱所は指定数量の倍数に関係なく、すべて予防規程を定めなければならない。ただし、屋外の自家用給油取扱所は対象外となる。物流施設やバス会社などの敷地内に設置されることが多い。

【問題12:定期点検】

法令上、定期点検の実施者として、次のうち適切でないものはどれか。ただし、規則で定める漏れの点検及び固定式の泡消火設備に関する点検を除く。

  1. 免状の交付を受けていない当該製造所等の危険物施設保安員
  2. 免状の交付を受けていない当該製造所等の所有者
  3. 甲種危険物取扱者の立会いを受けた、免状の交付を受けていない者
  4. 当該製造所等の危険物を取り扱うことができる乙種危険物取扱者の立会いを受けた、免状の交付を受けていない者
  5. 当該製造所等の危険物を取り扱うことができる丙種危険物取扱者の立会いを受けた、免状の交付を受けていない者

【解答&解説】

正解⋯2

定期点検を行うことができるのは、危険物取扱者の他に、危険物取扱者の立会いを受けた者と危険物施設保安員である。

🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽

記事内バナー

【問題13:保安検査】

法命上、市町村長等が行う保安に関する検査の対象となる製造所等として、次のうち正しいものはどれか。

  1. すべての移動タンク貯蔵所
  2. 貯蔵する液体の危険物の最大数量が10,000kL以上の特定屋外タンク貯蔵所
  3. 指定数量の倍数が100以上の製造所
  4. 指定数量の倍数が100以上の屋外貯蔵所
  5. すべての移取扱所

【解答&解説】

正解⋯2

【問題14:保有空地】

法令上、製造所等において、危険物を貯蔵し、又は取り扱う建築物等の周囲に保有しなければならない空地の幅について、次のうち正しいものはどれか。

  1. 屋外貯蔵所の空地の幅は、貯蔵する危険物の類に応じて定められている。
  2. 屋内貯蔵所の空地の幅は、軒高に応じて定められている。
  3. 一般取扱所の空地の幅は、取り扱う危険物の品名に応じて定められている。
  4. 製造所の空地の幅は、取り扱う危険物の指定数量の倍数に応じて定められている。
  5. 屋外タンク貯蔵所の空地の幅は、屋外貯蔵タンクの容量に応じて定められている。

【解答&解説】

正解⋯4

1.屋外貯蔵所は、指定数量の倍数に応じて柵の周囲に必要な保有空地が定められている。

2.屋内貯蔵所は、指定数量の倍数と建築構造(耐火構造か不燃材料か)に応じて定められている。

3・4.製造所と一般取扱所の保有空地は、指定数量の倍数10以下と10超を堺にして、幅3m以上と幅5m以上に区分されている。

5.屋外タンク貯蔵所は、指定数量の倍数によって必要な保有空地は異なる。

【問題15:製造所の基準】

法令上、製造所の位置、構造及び設備の技術上の基準について、次のうち誤っているものはどれか。ただし、当該建築物等との間に防火上有効な塀は無いものとし、特例基準が適用されるものを除く。

  1. 製造所の位置は、学校や病院等の建築物等から当該製造所の外壁又はこれに相当する工作物の外側までの間に、それぞれ当該建築物等について定める距離を保つこと。
  2. 危険物を取り扱う建築物その他の工作物(危険物を移送するための配管その他これに準ずる工作物を除く)の周囲に、指定数量の倍数に応じそれぞれ定める幅の空地を保有すること。
  3. 危険物を取り扱う建築物の窓又は出入口にガラスを用いる場合は、網入りガラスとすること。
  4. 可燃性の蒸気又は可燃性の微粉が滞留するおそれのある建築物には、床面に側溝を設け、その蒸気又は微粉を屋外の低所に排出する設備を設けること。
  5. 危険物を取り扱うにあたって静電気が発生するおそれのある設備には、当該設備に蓄積される静電気を有効に除去する装置を設けること。

【解答&解説】

正解⋯4

可燃性の蒸気又は可燃性の微粉が滞留するおそれのある建築物には、その蒸気又は微粉を屋外の高所に排出する設備を設けること。

【問題16:屋内貯蔵所の基準】

引火点が70℃未満の第4類の危険物を貯蔵する、屋内貯蔵所(独立平屋建)の基準として、次のうち誤っているものはどれか。

  1. 「屋内貯蔵所」と記載した標識と、「火気厳禁」と記載した注意事項の掲示板を、それぞれ見やすい箇所に掲げなければならない。
  2. 壁、柱及び床を耐火構造とし、はりを不燃材料でつくること。
  3. 窓、出入口にガラスを用いる場合は、網入りガラスとすること。
  4. 貯蔵倉庫には、採光、照明及び換気の設備を設けるとともに、滞留した可燃性蒸気を床下に排出する装置を設けること。
  5. 貯蔵倉庫の床は、危険物が浸透しない構造とするとともに、適当な傾斜をつけ、かつ、貯留設備を設けること。

【解答&解説】

正解⋯4

貯蔵倉庫には、採光、照明及び換気の設備を設けるとともに、滞留した可燃性蒸気を「屋根上」に排出する設備を設けること。

【問題17:屋外タンク貯蔵所の基準】

屋外タンク貯蔵所に防油堤を設けなければならないものは、次のうちどれか。

  1. 液体の危険物(二硫化炭素を除く)を貯蔵するすべての屋外タンク貯蔵所。
  2. 第4類の危険物のみを貯蔵する屋外タンク貯蔵所。
  3. 引火点を有する危険物のみを貯蔵する屋外タンク貯蔵所。
  4. 第4類の危険物で、引火点の低い危険物のみを貯蔵する屋外タンク貯蔵所。
  5. 引火点を有しない危険物のみを貯蔵する屋外タンク貯蔵所。

【解答&解説】

正解⋯1

液体の危険物(二硫化炭素を除く)の屋外タンク貯蔵所の周囲には、危険物が漏れた場合にその流出を防止するための防油堤を設けなければならない。

【問題18:移動タンク貯蔵所(タンクローリー等)の基準】

法令上、移動タンク貯蔵所の位置、構造及び設備の技術上の基準について、次のうち誤っているものはどれか。ただし、特例基準が適用されるものを除く。

  1. 屋外の防火上安全な場所、または壁、床、はり及び屋根を耐火構造とし、もしくは不燃材料で造った建築物の1階に常置しなければならない。
  2. 移動貯蔵タンクの配管は、先端部に弁等を設けなければならない。
  3. 静電気による災害が発生するおそれのある液体の危険物の移動貯蔵タンクには、接地導線を設けなければならない。
  4. 移動貯蔵タンクの底弁手動閉鎖装置のレバーは、手前に引き倒すことにより閉鎖装置を作動させるものでなければならない。
  5. 移動貯蔵タンクの容量は、10,000L以下としなければならない。

【解答&解説】

正解⋯5

移動貯蔵タンクの容量は、30,000L以下としなければならない。

【問題19:屋外貯蔵所の基準】

法令上、軽油を貯蔵し、又は取り扱う屋外貯蔵所の位置、構造又は設備の技術上の基準について、次のうち正しいものはどれか。

  1. 架台を設ける場合は、架台の高さは6m未満としなければならない。
  2. 屋根を設ける場合は、不燃材料で造るとともに、柱を強固な地盤面に固定しなければならない。
  3. 周囲の状況によって安全上支障がない場合を除き、指定数量の倍数が10以上のものには避雷設備を設けなければならない。
  4. 危険物を貯蔵し、又は取り扱う場所の周囲は、地盤面を白色又は黄色の線で明示しなければならない。
  5. 指定数量の倍数に関係なく、第5種の消火設備を2個以上設けなければならない。

【解答&解説】

正解⋯1

2.屋根を設ける=建築物内となり、屋外貯蔵所の定義から外れる。

3.屋外貯蔵所に避雷設備の設置義務はない。製造所、屋内貯蔵所、屋外タンク貯蔵所、一般取扱所の4施設は、貯蔵・取扱う危険物の指定数量の倍数が10以上の場合、避雷設備を設けなければならない。

※指定数量の詳細は「危険物乙4の指定数量とは?覚え方の語呂合わせと計算・倍数の問題付き」をご覧ください。

4.危険物を貯蔵・取り扱う場所の周囲には、柵等を設けて明確に区画すること。

5.製造所等に設置しなければならない消火設備は製造所等の区分・規模・危険物の品名や最大数量等によって異なる。屋外貯蔵所は外壁を耐火構造とし、水平最大面積を建坪とする建物とみなして算出する。第5種の消火設備を2個以上設けなければならないのは地下タンク貯蔵所である。

【問題20:給油取扱所の基準】

法令上、給油取扱所の給油空地について、次のうち誤っているものはどれか。ただし、特例基準が適用されるものを除く。

  1. 自動車等が安全かつ円滑に出入りすることができる幅で道路に面していなければならない。
  2. 自動車等が当該空地からはみ出さずに安全かつ円滑に通行することができる広さを有していなければならない。
  3. 自動車等が当該空地からはみ出さずに安全かつ円滑に給油を受けることができる広さを有していなければならない。
  4. 漏れた危険物が流出しないよう、浸透性のあるもので舗装しなければならない。
  5. 耐火性を有するもので舗装しなければならない。

【解答&解説】

正解⋯4

給油空地は、漏れた危険物が浸透しない舗装でなければならない。

【問題21:セルフ型の給油取扱所の基準】

法令上、顧客に自ら給油等をさせる給油取扱所に表示しなければならない事項として、次のうち該当しないものはどれか。

  1. 客が自ら給油等を行うことができる給油取扱所である旨の表示
  2. 自動車等の進入路の表示
  3. ホース機器等の使用方法の表示
  4. 危険物の品目の表示
  5. 顧客用固定給油設備以外の給油設備には、顧客が自ら用いることができない旨の表示

【解答&解説】

正解⋯2

自動車等の進入路は表示しなくてもよい。ただし、顧客用固定給油設備の周囲の地盤面等には、自動車等の停止位置を表示する必要がある。また、給油ホース等の直近にホース機器等の使用方法及び危険物の品目(「レギュラー」「軽油」など)を表示すること。

【問題22:共通の基準[1]】

法令上、製造所等における危険物の貯蔵、又は取扱いのすべてに共通する技術上の基準について、次のうち誤っているものはどれか。

  1. 危険物は、温度計、湿度計、圧力計等を監視して、当該危険物の性質に応じた適正な温度、湿度または圧力を保つように貯蔵し、又は取り扱わなければならない。
  2. 危険物を貯蔵し、又は取り扱う建築物その他の工作物又は設備は、当該危険物の性質に応じ、遮光又は換気を行うこと。
  3. 許可若しくは届出にかかわる品名以外の危険物、又はこれらの許可若しくは届出にかかわる数量を超える危険物を貯蔵し、又は取り扱ってはならない。
  4. 危険物が残存しているおそれがある設備、機械器具、容器等を修理する場合、火花を発する機械器具の使用には注意をすること。
  5. 貯留設備又は油分離装置にたまった危険物は、あふれないように随時くみ上げること。

【解答&解説】

正解⋯4

危険物が残存し、または残存しているおそれがある設備、機械器具、容器等を修理する場合は、危険物を完全に除去した後に行わなければならない。

【問題23:共通の基準[2]】

法令上、屋内貯蔵所の同一の室において、類の異なる危険物を相互に1メートル以上の間隔をおいて同時に貯蔵することができる組み合わせは、次のうちどれか。

  1. 第1類危険物と第4類危険物
  2. 第1類危険物と第6類危険物
  3. 第2類危険物と第5類危険物
  4. 第2類危険物と第6類危険物
  5. 第3類危険物と第5類危険物

【解答&解説】

正解⋯2

屋内貯蔵所または屋外貯蔵所においては、同じ酸化性物質である第1類と第6類の危険物を相互に1m以上の間隔をおいて同時に貯蔵することができる。

【問題24:運搬の基準】

法令上、危険物の運搬に関する技術上の基準で危険物を積載する場合、運搬容器を積み重ねる高さの制限として定められているのは、次のうちどれか。

  1. 1m以下
  2. 2m以下
  3. 3m以下
  4. 4m以下
  5. 5m以下

【解答&解説】

正解⋯3

運搬車両において、危険物を収納した運搬容器を積み重ねる場合は、高さ3m以下で積載すること。

【問題25:消火設備と設置基準】

法令上、製造所等に設置する消火設備の区分について、次のうち第3種の消火設備に該当しないものはどれか。

  1. 水噴霧消火設備
  2. 粉末消火設備
  3. 不活性ガス消火設備
  4. 水蒸気消火設備
  5. 屋内消火栓設備

【解答&解説】

正解⋯5

屋内消火栓設備は、第1種の消火設備に該当する。

【問題26:措置命令・許可の取消・使用停止命令】

法令上、製造所等又は危険物の所有者等に対し、市町村長等から発令される命令として、次のうち誤っているものはどれか。

  1. 危険物の貯蔵・取扱基準の遵守命令
  2. 製造所等の使用停止命令
  3. 危険物施設保安員の解任命令
  4. 予防規程の変更命令
  5. 無許可貯蔵等の危険物に対する除去命令

【解答&解説】

正解⋯3

市町村長等は、製造所等の所有者等に対し、危険物保安統括管理者または危険物保安監督者の解任を命ずることができる。しかし、危険物施設保安員の解任については法令で規定されていない。

🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽

記事内バナー

「基礎的な物理学及び基礎的な化学」のよく出る問題(14問)

※「危険物乙4の物理化学は難しい?過去問や覚え方・ポイントや計算問題は?」もぜひ合わせてご覧ください。

【問題1:燃焼の化学】

燃焼の三要素の可燃物に該当しないものは、次のうちどれか。

  1. 硫黄
  2. 炭素
  3. ナトリウム
  4. ヘリウム
  5. マグネシウム

【解答&解説】

正解⋯4

ヘリウム(He)は不活性なガスのため燃焼しない。

【問題2:燃焼の区分】

次の物質のうち、主な燃焼の方法が表面燃焼であるものを2つ答えなさい。

  1. プロパンガス
  2. 木炭
  3. 固形アルコール
  4. 木材
  5. ガソリン
  6. 硫黄
  7. コークス
  8. アルコール
  9. 二トロセルロース

【解答&解説】

正解⋯2と7

1.プロパンガスは拡散燃焼または予混合燃焼。

3・5・6・8.固形アルコール、硫黄、アルコール、ガソリンは蒸発燃焼。

4.木材は分解燃焼。

9.ニトロセルロースは内部(自己)燃焼。

【問題3:燃焼の難易】

燃焼の難易と直接関係のないものは、次のうちどれか。

  1. 体膨張率
  2. 空気との接触面積
  3. 含水量
  4. 熱伝導率
  5. 発熱量

【解答&解説】

正解⋯1

1.体膨張率は燃焼の難易に関係ない。

2〜5.空気との接触面積が大きいほど、燃焼しやすい。含水量が低いほど乾燥していることになり、燃焼しやすい。熱伝導率が小さいほど保温効果が高く熱が蓄積されやすいため、燃焼しやすくなる。発熱量が大きいものほど、燃焼しやすい。

【問題4:引火と発火】

引火性液体の燃焼について、次のうち誤っているものはどれか。

  1. 可燃性液体が、爆発(燃焼)下限界の蒸気を発生するときの液体の温度を引火点という。
  2. 液体の温度が引火点より低い場合は、燃焼に必要な濃度の蒸気は発生しない。
  3. 引火点は、物質によって異なる値を示す。
  4. 可燃性液体の温度がその引火点より高いときは、火源により引火する危険がある。
  5. 液温が引火点に達すると、液体表面からの蒸気に加えて、液体内部からも気化しはじめる。

【解答&解説】

正解⋯5

液温が「沸点」に達すると、液体表面からの蒸気に加えて、液体内部からも気化しはじめる。

【問題5:燃焼範囲】

可燃性蒸気の燃焼範囲の説明として、次のうち正しいものはどれか。

  1. 燃焼するのに必要な酸素量の範囲のことである。
  2. 燃焼によって被害を受ける範囲のことである。
  3. 空気中において燃焼することができる可燃性蒸気の濃度範囲のことである。
  4. 可燃性蒸気が燃焼を開始するのに必要な熱源の温度範囲のことである。
  5. 燃焼によって発生するガスの濃度範囲のことである。

【解答&解説】

正解⋯3

燃焼範囲とは、空気中において燃焼することができる可燃性蒸気の濃度範囲のことをいい、可燃性蒸気は燃焼範囲より濃くても、また薄くても燃焼することができない。

【問題6:消火と消火剤】

消火の方法には、除去消火、窒息消火、冷却消火、抑制作用による消火があるが、次のそれぞれの説明のうち、誤っているものはどれか。

  1. 除去消火は、燃焼に必要な可燃物を取り去ることによる消火をいい、ガスの元栓を閉めて消火するのがこれにあたる。
  2. 窒息消火は、燃焼に必要な酸素の供給を遮断することによる消火をいい、窒素消火剤で酸素濃度を下げて消火するのがこれにあたる。
  3. 窒息消火は、物質中に含まれている酸素により燃焼している場合には、効果がない。
  4. 冷却消火は、燃焼物の温度を下げることによる消火をいい、一般的なものはロウソクの炎などの吹き消しのように冷風を送風して消火するものがこれにあたる。
  5. 抑制作用による消火は、可燃物の分子が次々と活性化されて連鎖的な酸化反応が進行するのを抑制することによる消火をいい、ハロゲン化物消火剤の放射による消火がこれにあたる。

【解答&解説】

正解⋯4

ロウソクの炎が送風により消えるのは、ロウソクが発する可燃性蒸気を吹き飛ばしているからである。可燃物を除去していることから、除去消火に該当する。冷却消火は、水や強化液で燃焼物を冷やすことによる消火をいう。

【問題7:静電気】

静電気について、次のうち誤っているものはどれか。

  1. 静電気は人体にも帯電する。
  2. 静電気は電気の不導体に帯電しやすい。
  3. 静電気は固体だけでなく、液体にも帯電する。
  4. 物質に静電気が蓄積すると電気分解作用が起こり、引火しやすくなる。
  5. 一般的に合成繊維の衣類は木綿のものより静電気が発生しやすい。

【解答&解説】

正解⋯4

物質に静電気が蓄積しても、電気分解が起こることはない。

【問題8:熱の移動】

熱伝導率がもっとも小さいものは、次のうちどれか。

  1. アルミニウム
  2. 木材
  3. 空気

【解答&解説】

正解⋯5

熱伝導率が大きいものは、固体のアルミニウムと銅である。熱伝導率が中ぐらいのものが液体の水である。最も熱伝導率が小さいものが気体の空気である。順に、銅>アルミニウム>水>木材>空気となる。

【問題9:物理変化と化学変化】

物理変化および化学変化に関する説明として、次のうち誤っているものはどれか。

  1. 炭素が燃焼して、二酸化炭素になる反応は化合である。
  2. 結晶性の物質が、空気中で粉末状態になる変化を潮解という。
  3. 酸素と他の物質との間に行われる化合を酸化という。
  4. 他の物質と作用して酸化を起こさせる物質を、一般に酸化剤という。
  5. 酸化物が酸素を失ったり、物質が水素を化合することを還元という。

【解答&解説】

正解⋯2

結晶性の物質が空気中で粉末状態になる変化を「風解」という。潮解は、固体が空気中の水分を吸収して溶ける現象である。どちらも物理変化である。

【問題10:単体・化合物・混合物】

混合物を分離する操作として、次のうち誤っているものはどれか。

  1. ろ過
  2. 希釈
  3. 蒸留
  4. 遠心分離
  5. 抽出

【解答&解説】

正解⋯2

  1. ろ紙を用いて、液体とそれに溶けていない固体を分離するときに使う方法。
  2. 濃度を下げるために媒体の量を増加すること。
  3. 液体を含む混合物を沸騰させ、生じた水蒸気を冷やして、再び液体として分離する方法。
  4. 遠心力を利用して、目的となる成分や比重差のあるものを分離する方法。
  5. ある液体に、目的とする物質を溶かし出して分離する方法。

【問題11:酸と塩基(アルカリ)】

次に示す水素イオン指数(pH)について、酸性で、かつ中性に最も近いものはどれか。

  1. 2.0
  2. 5.1
  3. 6.8
  4. 7.1
  5. 11.3

【解答&解説】

正解⋯3

pH=7が中性で、それよりも小さいと酸性になる。従って、pH=6.8が設問に適合する値となる。

【問題12:酸化と還元】

酸化・還元反応の一般的な説明について、次のA〜Cのうち正しいもののみを掲げている組合せはどれか。

A:酸素を失う反応を還元という。

B:水素を受け取る反応を還元という。

C:相手を還元させる物質を酸化剤という。

  1. A
  2. A、B
  3. A、C
  4. B、C
  5. A、B、C

【解答&解説】

正解⋯2(A、B)

他の物質から酸素を得て、自身は水素と電子を失うことを酸化といい、他の物質から水素と電子を得て、自身は酸素を失うことを還元という。また、相手を還元させる物質を還元剤という。

【問題13:金属の腐食】

鋼製の危険物配管を埋設する場合、最も腐食が起こりにくいものは、次のうちどれか。

  1. 土壌埋設配管が、コンクリート中の鉄筋に接触しているとき。
  2. 直流電気鉄道の軌条(レール)に近接した土壌に埋設されているとき。
  3. エポキシ樹脂塗料で完全に被覆され土壌に埋設されているとき。
  4. 砂層と粘土層の土壌にまたがって埋設されているとき。
  5. 土壌中とコンクリート中にまたがって埋設されているとき。

【解答&解説】

正解⋯3

1.鋼製の危険物配管と鉄筋はいずれも鉄であるが、周囲の環境が異なっているため、電気化学反応により配管と鉄筋に電気が流れやすく、腐食しやすくなる。

2.迷走電流により、腐食がより進行する。

4・5.土質や物質の異なっている場所にまたがって埋設されると、電気化学反応により配管に電流が流れやすく、腐食が起こりやすくなる。

【問題14:主な気体の特性】

窒素について、次のうち誤っているものはどれか。

  1. 空気の成分では最も多く、約78vol%含まれている。
  2. アンモニウム塩、硝酸塩、タンパク質などとして、生体中に存在する。
  3. 高温、高圧では、他の元素と直接化合して、アンモニア、酸化窒素など多くの窒化物を作る。
  4. 液体窒素は、無色透明で流動性が大きい。
  5. 窒素は、水によく溶けて消火の際に有効な作用をする。

【解答&解説】

正解⋯5

窒素は不燃性で水に溶けにくく、常温では不活性な気体である。窒息効果が得られるため、消火剤としても用いられる。

🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽

記事内バナー

「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」のよく出る問題(12問)

【問題1:危険物の分類】

危険物の類ごとの性状について、次のうち妥当でないものはどれか。

  1. 第1類の危険物は、酸化性の液体で、周囲の可燃物の燃焼を促進する。
  2. 第2類の危険物は、可燃性の固体で、低温で引火するものがある。
  3. 第3類の危険物は、固体または液体で、空気中で自然に発火するものがある。
  4. 第5類の危険物は、自己反応性の固体または液体で、燃焼速度が大きい。
  5. 第6類の危険物は、不燃性の液体であるが、有機物と混ざると着火することがある。

【解答&解説】

正解⋯1

第1類の危険物は、酸化性固体である。

【問題2:第4類危険物の性状】

次の危険物のうち、水より重いものはどれか。

  1. 軽油
  2. 二硫化炭素
  3. トルエン
  4. メタノール
  5. エチルメチルケトン

【解答&解説】

正解⋯2

比重は次のとおり。

  • 軽油:約0.85
  • 二硫化炭素:1.3(水より重い)
  • トルエン:0.9
  • メタノール:0.8
  • エチルメチルケトン:0.8

【問題3:第4類危険物の消火】

エタノールやアセトンが大量に燃えているときの消火方法として、次のうち最も適切なものはどれか。

  1. 乾燥砂を散布する。
  2. 水溶性液体用の泡消火剤を放射する。
  3. 膨張ひる石を散布する。
  4. 棒状の水を放射する。
  5. 一般のたん白泡消火剤を放射する。

【解答&解説】

正解⋯2

水溶性の第4類危険物が大量に燃焼しているときは、水溶性液体用泡消火剤を放射する。一般のたん白泡消火剤は、泡を形成する薬剤にたん白質を加水分解したものを使用したものである。

【問題4:第4類危険物の貯蔵・取扱い】

第1石油類の貯蔵タンクを修理または清掃する場合の火災予防上の注意事項として、次のうち妥当でないものはどれか。

  1. 洗浄のため水蒸気をタンク内に噴出させるときは、静電気の発生を防止するため、高圧で短時間に行う。
  2. 残油などをタンクから抜き取るときは、静電気の蓄積を防止するため、容器等を接地する。
  3. タンク内に残っている可燃性蒸気を排出する。
  4. タンク内の作業に入る前に、タンク内の可燃性ガス濃度を測定機器で確認してから修理等を開始する。
  5. タンク内の可燃性蒸気を置換する場合には、窒素等を使用する。

【解答&解説】

正解⋯1

静電気の発生を防止するため、洗浄用の水蒸気をタンク内に噴出させるときは、低圧で行う。

【問題5:事故事例と対策】

ガソリンを貯蔵していた移動貯蔵タンクに灯油を注入しているとき、火災が起きることがあるが、その主な原因として次のうち妥当なものはどれか。

  1. 流入によって発生する灯油の蒸気にガソリンの蒸気が吸収され、そのとき発生する吸収熱により発火するため
  2. 流入によって発生する灯油の蒸気とガソリンの蒸気との摩熱により発火するため
  3. 充満していたガソリン蒸気がある程度灯油に吸収されて燃焼範囲内の濃度になり、灯油の流入によって発生した静電気の放電火花で引火するため
  4. 灯油の流入によってガソリン蒸気がかくはんされ、そのときの摩擦熱より発火するため
  5. ガソリン蒸気によって爆発性混合気が形成されているところに、灯油の蒸気が加わり、混合気が圧縮され、その圧縮熱と蒸気の摩擦熱とにより発火するため

【解答&解説】

正解⋯3

摩擦熱による発火はあまり考えられない。放電火花による引火が最も考えられる。

【問題6:特殊引火物の性状】

ジエチルエーテルの貯蔵、取扱いの方法として、次のうち妥当でないものはどれか。

  1. 直射日光を避け冷所に貯蔵する。
  2. 容器は、密栓する。
  3. 火気および高温体の接近を避ける。
  4. 建物の内部に滞留した蒸気は、屋外の高所に排出する。
  5. 水より重く水に溶けにくいので、容器等に水を張って蒸気の発生を抑制する。

【解答&解説】

正解⋯5

設問の内容は、二硫化炭素の内容。ジエチルエーテルの比重は0.7で、水より軽い。

【問題7:第1石油類の性状】

自動車ガソリンの性状について、次のうち誤っているものはどれか。

  1. 水より軽い。
  2. オレンジ系の色に着色されている。
  3. 自然発火しやすい。
  4. 引火点は一般に-40℃以下である。
  5. 燃焼範囲は、おおむね1〜8vol%である。

【解答&解説】

正解⋯3

ガソリンは自然発火しない。動植物油類の乾性油は、空気中で酸化され、その熱で自然発火することがある。

【問題8:アルコール類の性状】

エタノールとメタノールに共通する性状について、次のうち妥当なものはどれか。

  1. 水より沸点は低い。
  2. 水に溶けにくい。
  3. 毒性はない。
  4. 引火点は0℃以下である。
  5. 淡い褐色の液体である。

【解答&解説】

正解⋯1

  1. エタノールの沸点⋯78℃。メタノールの沸点⋯64℃。
  2. どちらも水に任意の割合で溶ける。
  3. エタノール⋯毒性はない。メタノール⋯毒性が強い。
  4. エタノールの引火点⋯13℃。メタノールの引火点⋯11℃。
  5. どちらも無色透明の液体である。

【問題9:第2石油類の性状】

第2石油類の性状について、次のうち誤っているものはどれか。

  1. 霧状の場合は、引火点以下の温度でも、着火することがある。
  2. 蒸気比重は1より大きい。
  3. 水溶性のものはない。
  4. 発火点は100℃を超える。
  5. 15℃で凝固するものがある。

【解答&解説】

正解⋯3

3.酢酸やアクリル酸は水溶性である。

4.第2石油類の発火点は、おおよそ220℃以上となる。

5.純度96%以上の酢酸は、17℃以下で氷状に結晶することから、氷酢酸と呼ばれる。

【問題10:第3石油類の性状】

重油の性状について、次のうち妥当でないものはどれか。

  1. 褐色または暗褐色の液体である。
  2. 種々の炭化水素の混合物である。
  3. 発火点は70〜150℃である。
  4. 種類により引火点は若干異なる。
  5. 不純物として含まれている硫黄は、燃えると亜硫酸ガスになる。

【解答&解説】

正解⋯3

発火点は250〜380℃である。

【問題11:第4石油類の性状】

次の文の【 】内のA〜Cに当てはまる語句の組合せとして、正しいものはどれか。

第4石油類に属する物品は【A】が高いので、一般に、【B】しない限り引火する危険はないが、いったん燃え出したときは【C】が非常に高くなっているので、消火が困難になる。

ABC
1沸点蒸発気温
2沸点沸騰気温
3引火点加熱液温
4引火点加熱気温
5蒸気密度沸騰液温

【解答&解説】

正解⋯3

第4石油類に属する物品は<A:引火点>が高いので、一般に、<B:加熱>しない限り引火する危険はないが、いったん燃え出したときは <C:液温>が非常に高くなっているので、消火が困難になる。

【問題12:動植物油類の性状】

アマニ油などの乾性油の一般的性状について、次のうち妥当でないものはど れか。

  1. 比重は、1より大きい。
  2. 水に溶けない。
  3. ぼろ布に染み込ませて放置すると自然発火することがある。
  4. 薄く延ばして空気中に放置すると、樹脂状に固化する。
  5. 空気中で酸化されやすい。

【解答&解説】

正解⋯1

比重は約0.9で、1より小さい。

🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽

記事内バナー

今回は危険物乙4でよく出る問題(頻出問題)を52問ご紹介しました。

間違えた問題は必ず復習して、次は解けるようにしておきましょう。