
危険物乙4では「危険物に関する法令」という問題が15問出題されます。
「危険物に関する法令」では非常に多くの暗記事項が登場するので、苦戦する人も多いです。
今回は日本で一番危険物乙4を熟知している危険物乙4マスターの私カイトが、法令の覚え方(語呂合わせ)やポイントのまとめをご紹介していきます。
また、「危険物に関する法令」の過去問も分野別に40問ご用意しました。
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危険物乙4の法令のとは?問題例をご紹介
危険物乙4では以下3つの科目から問題が出題されます。
- 危険物に関する法令(15問)
- 基礎的な物理学及び基礎的な化学(10問)
- 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(10問)
試験時間は2時間で、問題数は上記の通り全部で15+10+10=35[問]です。
※詳しくは「危険物乙4の試験時間は2時間で問題数は35問!試験は何時から開始?途中退出も可能!」をご覧ください。
「危険物に関する法令」では、主に消防法に基づく危険物の取り扱いルールに関する以下のような問題が出題されます。
【例題】
法令上、地下タンク貯蔵所の構造及び設備について、次のうち誤っているものはどれか。ただし、二重殻タンク及び危険物の漏れを防止することができる構造のタンクを除く。
- 地下貯蔵タンクは、地盤面下に設けられたタンク室に設けなければならない。
- 地下貯蔵タンクの頂部は、0.6m以上地盤面から下にあるように造らなければならない。
- 地下貯蔵タンクを2つ以上隣接して設置する場合は、その相互間に0.3m以上の間隔を保たなければならない。
- 液体の危険物の地下貯蔵タンクには、危険物の量を自動的に表示する装置を設けなければならない。
- 地下貯蔵タンクには、漏えい検査管を設けなければならない。
【解答&解説】
正解は3・・・(答)です。
「0.3m」が誤りです。地下貯蔵タンクを2つ以上隣接して設置する場合は、その相互間に1m以上の間隔を保たなければなりません。
本番の試験では、上記の例題のように「法令上・・・」という表現が頻出します。
これは、危険物取扱者によって必要な知識としての消防法や、危険物の規制に関する政令または危険物の規制に関する規則などをまとめて「法令」と表現しているためです。
つまり、危険物に関する規制全般を指しているということになります。
「法令上」が問題文に登場しても、法令の第何条何項が問われることはないのでご安心ください。
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危険物乙4の法令の覚え方・語呂合わせ11個
ここからは、危険物乙4の法令の覚え方として語呂合わせを11個ご紹介します。
危険物乙4を受験予定の人はぜひお役立てください。
※法令以外の科目の語呂合わせは「危険物乙4の語呂合わせ・覚え方54選!危険物乙4受験者は必ず覚えておこう!」でご紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
1:面倒な制止
- めん=免状は
- どうな=都道(都道府県知事)
- せい=製(製造所等は)
- し=市(市町村長等)
2:仮面の使用人
- 仮面=仮(仮使用、仮貯蔵、仮取扱は)
- 使用人=承認
3:仮死した師匠
- 仮死=仮使用は
- し=市町村長等の
- 師匠=承認が必要
4:予防で死人か
- 予防=予防規定
- し=市町村長等が
- 人か=認可
5:課長の変わったハット
- 課長の=仮貯蔵、仮取扱
- 変わった=変更(危険物の品名・数量または指定数量の倍数の変更)
- ハッ=発見(再交付後紛失した免状を発見)
- ト=10(10日以内、10日前まで)
6:危険物保安監督者の奥方、清掃し給え
- 危険物保安監督者の=危険物保安監督者の選任が必須なのは
- 奥方=屋外タンク
- せ=製造所
- いそうし=移送取扱所
- 給え=給油取扱所
7:異端者さんはいらない
- 異端者=移動タンク貯蔵所に
- さんは=30,000(タンクの容量は30,000L以下)
- いらない=危険物保安監督者は不要
8:定期的に地下に移動さ
- 定期的=定期点検が必須で
- に=2(2個の第5種消火設備を設置するのは)
- 地下に=地下タンク貯蔵所と
- 移動=移動タンク貯蔵所
- さ=3(記録は3年間保存)
9:住宅、学生さん、寺子屋、ナミコさん
- 住宅=住・10(住宅、10m以上)
- 学生さん=学生・30(学生=高校以下の学校、30m以上)
- 寺子屋=寺・50(寺=重要文化財、50m以上)
- ナミコさん=7・35・3=(7,000V〜35,000Vの特別高圧架空電線、3m以上)
10:避雷針ジュー
- 避雷針
- ジュー=10(指定数量10倍以上)
11:保安距離も保安空地もいらない、緯度と同じ半球
- 保安距離も保安空地もいらない=保安距離も保安空地も不要なのは
- 緯度と=移動タンク貯蔵所
- おな=屋内タンク貯蔵所
- じ=地下タンク貯蔵所
- はん=販売取扱所
- きゅう=給油取扱所
危険物乙4:法令のポイントまとめ
危険物乙4の法令のポイント・要点を以下にまとめました。
受験直前などのチェックにお役立てください。
<消防法の危険物>
- 危険物は1気圧20℃で液体、固体であって、危険物に気体はない。
<第4類の品名の定義>
- 特殊引火物=発火点100℃以下のもの、または引火点が-20℃以下で沸点が40℃以下のもの。
- 第1石油類=引火点が21℃未満のもの。
<指定数量>
- 危険物が2種類以上の場合、貯蔵量・取扱い量の指定数量の倍数は、それぞれの危険物の指定数量の倍数の合計となる。
<仮貯蔵・仮取扱い>
- 仮貯蔵・仮取扱いとは、製造所等以外の場所で、所轄消防長または消防署長の承認を受けて10日以内に限り、仮に貯蔵し、取扱うこと。
<仮使用>
- 仮使用とは、変更部分の完成検査前に、市町村長等の承認を受けて変更工事以外の部分を仮に使用すること。
<危険物取扱者免状>
- 丙種危険物取扱者は、無資格者が危険物を取扱うときの立ち会いはできない。
- 書換え:氏名・本籍の変更、写真が10年を経過したとき、交付した都道府県知事または居住地もしくは勤務地を管轄する都道府県知事に申請する。
※「危険物乙4の免状はいつ届く?申請期限は?更新方法や紛失時の対応・免許証との違いは?」もぜひ合わせてご覧ください。
<危険物保安監督者>
- 条件に関わらず選任しなければならない製造所等=製造所、屋外タンク貯蔵所、給油取扱所、移送取扱所、一部の一般取扱所の5つ。
<定期点検>
- 丙種危険物取扱者は、無資格者が定期点検を行うときの立ち会いができる。
- 定期点検は原則として1年に1回以上行い、点検記録の保存期間は原則3年間。
<保安距離>
- 保安距離の必要な製造所等=製造所、屋内貯蔵所、屋外タンク貯蔵所、屋外貯蔵所、一般取扱所の5つ。
<移動タンク貯蔵所>
- 危険物を貯蔵し、または取扱うタンクに引火点40℃未満の危険物を注入するときは、移動タンク貯蔵所のエンジンを停止させる。
- 移送する危険物を取扱える危険物取扱者が乗車し、免状を携帯する。
- 移動タンク貯蔵所に備え付ける書類=完成検査済証、定期点検記録、譲渡・引渡の届出書、品名・数量または指定数量の倍数の変更の届出書の4つ。
<給油取扱所>
- 附帯可能な建築物=作業場、事務所、飲食店等、所有者等の住居。
- 自動車等に給油するときは、自動車等のエンジンを停止させる。
- 自動車等が給油空地からはみ出たままで給油しない。
<消火設備>
- 第4種消火設備=大型消火器
- 第5種消火設備=小型消火器
<貯蔵・取扱い>
- 危険物のくず、かす等は、廃棄など適当な処置を1日に1回以上行う。
- 危険物が残存している設備、機械器具、容器等を修理する場合は、危険物を完全に除去した後に行う。
<運搬>
- 運搬容器の表示=品名、危険等級、化学名、水溶性の第4類の危険物には「水溶性」、数量、注意事項。
<許可の取消しまたは使用停止命令>
- 無許可変更、完成検査前使用、仮使用の承認前使用、修理、改造または移転の措置命令違反、定期点検未実施。
上記の中でも、指定数量と貯蔵・取扱いは危険物乙4で特に頻出です。
※指定数量について詳しく学びたい人は「危険物乙4の指定数量とは?覚え方の語呂合わせと計算・倍数の問題付き」をご覧ください。
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危険物乙4:法令の過去問題40問(解答・解説付き)
最後に、法令の過去問題を分野別に40問ご用意しました。
解答・解説付きなので、危険物乙4を受験予定の人は必ず解いておきましょう。
【問題1:消防法の法体系】
消防法「別表備考」の規定として、誤っているものはどれか。1つ選びなさい。
- 特殊引火物とは、ジエチルテール、二硫化炭素その他1気圧において、発火点が100℃以下のもの、または引火点が-20℃以下で沸点が40℃以下のものをいう。
- 第1石油類とは、アセトン、ガソリンその他1気圧において引火点が21℃未満のものをいう。
- 第2石油類とは、灯油、軽油その他1気圧において引火点が21℃以上70℃未満のものをいう。
- 第3石油類とは、重油、クレオソート油その他1気圧において引火点が70℃以上200℃未満のものをいう。
- 第4石油類とは、ギヤー油、シリンダー油その他1気圧において引火点が200℃以上のものをいう。
【解答&解説】
正解⋯5
第4石油類とは、ギヤー油、シリンダー油その他1気圧において引火点が200℃以上250℃未満のものをいう。
【問題2:消防法で規定する危険物】
法別表第1に掲げる危険物の類別、性質及び品名の組み合わせとして、誤っているものは次のうちどれか。
類別 | 性質 | 品名 | |
---|---|---|---|
1 | 第1類 | 酸化性固体 | 過塩素酸塩類 |
2 | 第3類 | 可燃性固体 | マグネシウム |
3 | 第4類 | 引火性液体 | 動植物油類 |
4 | 第5類 | 自己反応性物質 | 硝酸エステル類 |
5 | 第6類 | 酸化性液体 | 過酸化水素 |
【解答&解説】
正解⋯2
第3類危険物の性質は「自然発火性物質及び禁水性物質」であり、品名はカリウム、ナトリウム、黄リンなどが該当する。「可燃性固体」と「マグネシウム」は第2類危険物の性質と品名である。
【問題3:第4類危険物】
アルコール類については法別表第1備考において、組成等を勘案して規則で定めるものを除くとされている。次の文の空欄に当てはまる規則で定められている数値はどれか。
アルコール類から除かれるものは、1分子を構成する炭素の原子の数が1個から3個までの飽和1価アルコールの含有量が【 】未満の水溶液である。
- 50%
- 60%
- 70%
- 80%
- 90%
【解答&解説】
正解⋯2
「アルコール類から除かれるものは、1分子を構成する炭素の原子の数が1個から3個までの飽和1価アルコールの含有量が(60%)未満の水溶液である。」
アルコール類は水溶性であるため、水で薄められている一定濃度未満の水浴液は、危険物の対象から除外している。
【問題4:危険物の指定数量】
法令上、次の危険物を同一場所で貯蔵する場合、指定数量の倍数以上となる組合せはどれか。
1 | ガソリン 100L | 灯油 400L |
2 | 灯油 500L | 軽油 400L |
3 | 軽油 400L | 重油 1,000L |
4 | メタノール 200L | ガソリン 100L |
5 | エタノール 200L | 灯油 400L |
【解答&解説】
正解⋯4
- ガソリン(100L÷200L)+灯油(400L÷1,000L)=0.9
- 灯油(500L÷1,000L)+軽油(400L÷1,000L)=0.9
- 軽油(400L÷1,000L)+重油(1,000L÷2,000L)=0.9
- メタノール(200L÷400L)+ガソリン(100L÷200L)=1.0
- エタノール(200L÷400L)+灯油(400L÷1,000L)=0.9
【問題5:製造所・貯蔵所・取扱所の区分】
法令上、製造所等の区分について、次のうち正しいものはどれか。
- 屋外にあるタンクで危険物を貯蔵し、又は取り扱う貯蔵所を屋外貯蔵所という。
- 屋内にあるタンクで危険物を貯蔵し、又は取り扱う貯蔵所を屋内貯蔵所という。
- 店舗において容器入りのままで販売するため、指定数量の倍数が15以下の危険物を取り扱う取扱所を第一種販売取扱所という。
- ボイラーで重油等を消費する施設を製造所という。
- 金属製ドラム等のみに直接給油するためガソリンを取り扱う施設を給油取扱所という。
【解答&解説】
正解⋯3
1.設問の内容は屋外タンク貯蔵所。
2.設問の内容は屋内タンク貯蔵所。
3.第一種販売取扱所は指定数量の倍数が15以下で、第二種販売取扱所は指定数量の倍数が15超40以下。
4.設問の内容は一般取扱所。
【問題6:製造所等の設置と変更の許可】
法令上、製造所等の位置、構造又は設備を変更する場合の手続きとして、次のうち正しいものはどれか。
- 変更工事完了後、速やかに市町村長等に届け出なければならない。
- 変更工事完了の10日前までに市町村長等に届け出なければならない。
- 変更の計画を市町村長等に届け出てから変更工事を開始しなければならない。
- 市町村長等の変更許可を受けてから変更工事を開始しなければならない。
- 変更工事を開始しようとする日の10日前までに市町村長等に届け出なければならない。
【解答&解説】
正解⋯4
市町村長等に変更の許可申請を行い、許可(許可書の交付)を受けてから変更工事を開始する。
【問題7:変更の届出】
法令上、誤っているものは次のうちどれか。
- 指定数量未満の危険物の貯蔵又は取扱いの技術上の基準は、市町村条例で定められている。
- 製造所等の位置、構造又は設備を変更しないで、貯蔵し、又は取り扱う危険物の種類又は数量を変更したときは、速やかに所轄消防署長の認可を受けなければならない。
- 製造所等を廃止したときは、遅滞なくその旨を市町村長等に届け出なければならない。
- 消防職員が市町村長の定める証票を示して、指定数量以上の危険物を貯蔵し、又は取り扱っている場所に立ち入り、検査や質問をしたときは、関係者は、これに応じなければならない。
- 製造所等の所有者等は、危険物保安監督者を定めたとき、又はこれを解任したときは、遅滞なくその旨を市町村長等に届け出なければならない。
【解答&解説】
正解⋯2
1.指定数量未満の危険物については、それぞれの市町村条例(火災予防条例)で貯蔵・取扱いの基準が定められている。
2.この場合は、変更しようとする日の10日前までに、その旨を市町村長等に届け出る。
【問題8:仮貯蔵と仮取扱い】
法令上、製造所等以外の場所において、指定数量以上の危険物を仮に貯蔵する場合の基準について、次のうち正しいものはどれか。
- 貯蔵する期間は20日以内としなければならない。
- 貯蔵しようとする日から10日以内に市町村長等に申し出なければならない。
- 市町村条例で定める基準に従って、貯蔵しなければならない。
- 貯蔵する危険物の量は、指定数量の倍数が2以下としなければならない。
- 貯蔵する場合、所轄消防長または消防署長の承認を得なければならない。
【解答&解説】
正解⋯5
1.仮貯蔵または仮取扱いができる期間は10日以内である。
2.事前に所轄消防長または消防署長から、仮貯蔵の承認を受けなければならない。
3.指定数量以上の危険物を仮貯蔵する場合の位置、構造及び設備の技術上の基準は、消防法で規定されている。
4.仮貯蔵する危険物の数量は、規定されていない。
【問題9:危険物取扱者の制度】
法令上、製造所等における危険物取り扱い時の危険物取扱者の立会いについて、次のうち正しいものはどれか。
- 危険物施設保安員が危険物を取り扱う場合は、すべて立会いを必要としない。
- 乙種危険物取扱者が取り扱うことができる危険物以外の危険物を取り扱う場合は、甲種又は当該危険物を取り扱うことができる乙種危険物取扱者の立会いが必要である。
- 危険物取扱者以外の従業員が危険物を取り扱う場合は、所有者の指示があれば、立会いを必要としない。
- 丙種危険物取扱者は、取り扱うことができる危険物の取扱作業についてのみ立ち会うことができる。
- 危険物取扱作業に立ち会うことができる危険物取扱者は、6か月以上の実務経験が必要である。
【解答&解説】
正解⋯2
1.免状を有しない危険物施設保安員が危険物の取扱作業を行う場合は、甲種または当該危険物を取り扱うことができる乙種危険物取扱者の立会いが必要である。
3.製造所等において危険物の取扱作業ができるのは、当該危険物を取り扱うことができる危険物取扱者、甲種または当該危険物を取り扱うことができる乙種危険物取扱者の立会いがある者、である。
4.丙種危険物取扱者は、危険物の取扱作業に立ち会うことができない。
5.甲種または当該危険物を取り扱うことができる乙種危険物取扱者であれば、実務経験に関係なく、危険物の取扱作業に立ち会うことができる。
【問題10:免状の交付・書換え・再交付】
法令上、免状の書換えを申請しなければならない事由について、次のA~Fのうち誤っているものはいくつあるか。
A:保安に関する講習を受けたとき。
B:氏名が変わったとき。
C:現住所を変更したとき。
D:本籍地の属する都道府県に変更があったとき。
E:免状の写真が撮影から10年を経過したとき。
F:危険物の取扱作業に従事している製造所等の所在地が変わったとき。
- 1つ
- 2つ
- 3つ
- 4つ
- 5つ
【解答&解説】
正解⋯3(A、C、F)
A.保安講習の受講は、免状の書換えの事由にはならない。
C・F.いずれも免状に記載がないため、書換えの事由にはならない。
※「危険物乙4の更新とは?写真が期限切れになるとどうなる?更新は何年ごと?申請書はどこで入手?」もぜひ参考にしてください。
【問題11:保安講習】
法令上、危険物の取扱作業の保安に関する講習について、次のうち正しいものはどれか。
- 甲種危険物取扱者と乙種危険物取扱者のみが受講しなければならない。
- 製造所等において危険物の取扱作業に従事していない危険物取扱者は、受講の義務はない。
- 法令に違反した者は、1年に1回受講しなければならない。
- 危険物保安監督者に選任された者のみが受講しなければならない。
- 免状の交付を受けている者は、10年ごとの更新時に受講しなければならない。
【解答&解説】
正解⋯2
1・4.保安講習は、製造所等において危険物の取扱作業に従事しているすべての危険物取扱者が受講の対象となる。
3.保安に関する講習(保安講習)は、法令違反者が受講するものではない。
5.保安講習は原則として、免状交付日または受講日以降の最初の4月1日から3年以内ごとに1回受講しなければならない。10年ごとに行う免状の更新(書換え)時に受講するという規定はない。
【問題12:危険物保安監督者】
法令上、危険物保安監督者に関する説明で、次のうち誤っているものはどれか。
- 危険物保安監督者は、危険物の取扱作業の実施に際し、当該作業が法令の基準及び予防規程の保安に関する規定に適合するように作業者に対し、必要な指示を与えなければならない。
- 危険物保安監督者は、危険物の取扱作業に関して保安の監督をする場合は、誠実にその職務を行わなければならない。
- 製造所等において、危険物取扱者以外の者は、危険物保安監督者が立ち会わなければ、危険物を取り扱うことはできない。
- 危険物施設保安員を置かなくてもよい製造所等の危険物保安監督者は、規則で定める危険物施設保安員の業務を行わなければならない。
- 選任の要件である6か月以上の実務経験は、製造所等における実務経験に限定されるものである。
【解答&解説】
正解⋯3
製造所等において、危険物取扱者以外の者は、甲種または乙種危険物取扱者が立ち会えば、危険物を取り扱うことができる。
【問題13:危険物保安統括管理者】
法令上、一定数量以上の第4類の危険物を貯蔵し、又は取り扱う製造所等で、危険物保安統括管理者を選任しなければならない旨の規定が設けられているものは、次のうちどれか。
- 製造所
- 給油取扱所
- 屋外タンク貯蔵所
- 第二種販売取扱所
- 屋内貯蔵所
【解答&解説】
正解⋯1
【問題14:危険物施設保安員】
法令上、危険物施設保安員、危険物保安監督者及び危険物保安統括管理者の選任について、次のうち誤っているものはどれか。
- 危険物施設保安員は、危険物取扱者でなくてもよい。
- 危険物保安監督者は、甲種危険物取扱者又は乙種危険物取扱者でなければならない。
- 危険物保安統括管理者は、危険物取扱者でなくてもよい。
- 危険物保安監督者は、製造所等において、6か月以上の危険物取扱いの実務経験が必要である。
- 危険物施設保安員は、製造所等において、6か月以上の危険物取扱いの実務経験が必要である。
【解答&解説】
正解⋯5
1・5.危険物施設保安員は、資格及び実務経験が必要ない。
【問題15:予防規程】
法令上、予防規程に関する記述について、次のうち正しいものはどれか。
- 製造所等の危険物保安監督者は、予防規程を定めなければならない。
- 危険物取扱者が不在時の危険物の取り扱いについて、予防規程に定めなければならない。
- 予防規程を定めたときは、遅滞なく市町村長等に届け出なければならない。
- 製造所等の所有者等のほか、その従業者も予防規程を守らなければならない。
- 火災の予防のため必要とされる場合、所轄消防署長から予防規程の変更を命ぜられることがある。
【解答&解説】
正解⋯4
1・3.予防規程は製造所等の所有者等が定め、市町村長等の認可を受けなければならない。
2.危険物取扱者が不在の状況で、危険物の取扱作業を行うのは違法である。例えば、製造所等における危険物取扱者以外の者の危険物の取扱い(甲種・乙種危険物取扱者の立ち会いがない)は、6ヶ月以下の懲役又は50万円以下の罰金となる。
5.予防規程の変更を命ずることができるのは、市町村長等である。
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【問題16:予防規程に定めるべき事項】
法令上、予防規程に定めなければならない事項として、該当しないものは次のうちどれか。
- 危険物の在庫の管理と発注に関すること。
- 危険物の保安に関する業務を管理する者の職務及び組織に関すること。
- 危険物の取扱作業の基準に関すること。
- 災害その他の非常の場合に取るべき措置に関すること。
- 危険物の保安に係る作業に従事する者に対する保安教育に関すること。
【解答&解説】
正解⋯1
在庫の管理と発注に関することは、予防規程に定めるべき事項に含まれない。
【問題17:危険物施設の維持・管理】
法令上、製造所等の区分及び貯蔵し、又は取り扱う危険物の品名、数量に関係なく、すべての製造所等の所有者等に共通して義務付けられているものは、次のうちどれか。
- 製造所等に危険物保安監督者を定めなければならない。
- 製造所等に自衛消防組織を置かなければならない。
- 製造所等の位置、構造及び設備を技術上の基準に適合するよう維持しなければならない。
- 製造所等の火災を予防するため、予防規程を定めなければならない。
- 製造所等に危険物施設保安員を定めなければならない。
【解答&解説】
正解⋯3
1.製造所・屋外タンク貯蔵所・給油取扱所・移送取扱所の4施設は、危険物保安監督者を必ず選任しなければならない。それ以外の製造所等では、貯蔵し、または取り扱う危険物の指定数量の倍数や引火点で選任義務が異なる。また、移動タンク貯蔵所は選任の必要がない。
2.自衛消防組織の設置が必要なのは、製造所・一般取扱所(共に指定数量の倍数が3,000以上の場合)と移送取扱所(指定数量以上の場合)の3施設。
4.予防規程を定めなければならないのは、貯蔵し、または取り扱う危険物の指定数量の倍数が一定以上の5施設(製造所・屋内貯蔵所・屋外タンク貯蔵所・屋外貯蔵所・一般取扱所)と、指定数量に係わらず定めなければならない2施設(給油取扱所(屋外の自家用給油取扱所を除く)移送取扱所)。
5.危険物施設保安員の選任が必要なのは、製造所・一般取扱所(共に指定数量の倍数が100以上の場合)と移送取扱所の3施設。
【問題18:定期点検】
法令上、製造所等の定期点検に関する記述について、次のうち誤っているものはどれか。ただし、規則で定める漏れの点検及び固定式の泡消火設備に関する点検を除く。
- 定期点検は、製造所等の位置、構造及び設備が法に定める技術上の基準に適合しているかどうかについて行うものである。
- 丙種危険物取扱者は、定期点検を行うことができる。
- 点検記録の保存期間は、屋外貯蔵タンクの内部点検等を除き、3年間である。
- 地下タンクを有する給油取扱所については、定期点検を行わなければならない。
- 免状の交付を受けていない危険物施設保安員は、定期点検を行うことができない。
【解答&解説】
正解⋯5
2.丙種も含め、危険物取扱者は定期点検を行うことができる。
5.危険物施設保安員は、免状の交付を受けていなくても定期点検を行うことができる。
【問題19:保安検査】
法令上、市町村長等が行う保安に関する検査の対象となる製造所等の組み合わせとして、次のうち正しいものはどれか。
A:指定数量の倍数が100の製造所
B:指定数量の倍数が100の屋外貯蔵所
C:指定数量の倍数が3000の一般取扱所
D:危険物を移送するための配管の延長が20kmの移送取扱所
E:貯蔵する液体の危険物の最大数量が10,000kLの屋外タンク貯蔵所
- AとB
- AとC
- BとE
- CとD
- DとE
【解答&解説】
正解⋯5(DとE)
【問題20:保安距離】
法令上、製造所等の外壁又はこれに相当する工作物の外側から、学校、病院等の建築物等までの間に、それぞれ定められた距離(保安距離)を保たなければならない製造所等は、次のうちどれか。ただし、当該建築物等との間に防火上有効な塀はないものとする。
- 1,000kL以上の液体の危険物を貯蔵する屋外タンク貯蔵所
- メタノール等を取り扱う屋外給油取扱所
- 引火点が40℃以上の第4類の危険物のみを貯蔵し、又は取り扱うもので、タンク専用室を平家建以外の建築物に設ける屋内タンク貯蔵所
- 屋内貯蔵所の用に供する部分以外の部分を有する建築物に設ける指定数量の倍数が20以下の危険物を貯蔵する屋内貯蔵所
- 指定数量の倍数が30の危険物を取り扱う第二種販売取扱所
【解答&解説】
正解⋯1
2・3・5.保安距離が必要となるのは、製造所、屋内貯蔵所、屋外貯蔵所、屋外タンク貯蔵所、一般取扱所の5施設。
4.「他用途を有する建築物内の部分に設置する屋内貯蔵所」に該当するため、保安距離は必要ない。
【問題21:保有空地】
法令上、製造所等において、危険物を貯蔵し、又は取り扱う建築物等の周囲に保有しなければならない空地の幅について、次のうち正しいものはどれか。
- 屋内貯蔵所は、空地を保有しなければならない。
- 屋内タンク貯蔵所は、空地を保有しなければならない。
- 給油取扱所は、空地を保有しなければならない。
- 取り扱う危険物の指定数量の倍数に関係なく、空地の幅は一定である。
- 取り扱う危険物の品名によって、空地の幅は異なる。
【解答&解説】
正解⋯1
1~3.保有空地が必要なのは、製造所、屋内貯蔵所、屋外貯蔵所、屋外タンク貯蔵所、一般取扱所、屋外に設ける簡易タンク貯蔵所の6施設。
4・5.保有空地の幅は、危険物施設の種類や建築構造、貯蔵・取り扱う危険物の指定数量の倍数などにより細かく規定されている。
【問題22:製造所の基準】
法令上、製造所の位置、構造及び設備の技術上の基準について、次のうち誤っているものはどれか。ただし、当該建築物等との間に防火上有効な塀は無いものとし、特例基準が適用されるものを除く。
- 製造所の位置は、学校や病院等の建築物等から当該製造所の外壁又はこれに相当する工作物の外側までの間に、それぞれ当該建築物等について定める距離を保つこと。
- 危険物を取り扱う建築物その他の工作物(危険物を移送するための配管その他これに準ずる工作物を除く)の周囲に、指定数量の倍数に応じそれぞれ定める幅の空地を保有すること。
- 危険物を取り扱う建築物の窓又は出入口にガラスを用いる場合は、網入りガラスとすること。
- 可燃性の蒸気又は可燃性の微粉が滞留するおそれのある建築物には、床面に側溝を設け、その蒸気又は微粉を屋外の低所に排出する設備を設けること。
- 危険物を取り扱うにあたって静電気が発生するおそれのある設備には、当該設備に蓄積される静電気を有効に除去する装置を設けること。
【解答&解説】
正解⋯4
可燃性の蒸気又は可燃性の微粉が滞留するおそれのある建築物には、その蒸気又は微粉を屋外の高所に排出する設備を設けること。
【問題23:屋内貯蔵所の基準】
引火点が70℃未満の第4類の危険物を貯蔵する、屋内貯蔵所(独立平屋建)の基準として、次のうち誤っているものはどれか。
- 「屋内貯蔵所」と記載した標識と、「火気厳禁」と記載した注意事項の掲示板を、それぞれ見やすい箇所に掲げなければならない。
- 壁、柱及び床を耐火構造とし、はりを不燃材料でつくること。
- 窓、出入口にガラスを用いる場合は、網入りガラスとすること。
- 貯蔵倉庫には、採光、照明及び換気の設備を設けるとともに、滞留した可燃性蒸気を床下に排出する装置を設けること。
- 貯蔵倉庫の床は、危険物が浸透しない構造とするとともに、適当な傾斜をつけ、かつ、貯留設備を設けること。
【解答&解説】
正解⋯4
貯蔵倉庫には、採光、照明及び換気の設備を設けるとともに、滞留した可燃性蒸気を「屋根上」に排出する設備を設けること。
【問題24:屋外タンク貯蔵所の基準】
法令上、液体の危険物(二硫化炭素を除く)を貯蔵する屋外タンク貯蔵所の防油堤の基準について、次のうち誤っているものはどれか。
- 防油堤の高さは、0.5m以上としなければならない。
- 防油堤は、鉄筋コンクリート又は土で造り、かつ、その中に収納された危険物が当該防油堤の外に流出しない構造としなければならない。
- 防油堤の容量は、当該タンク容量の100%以上とし、2以上の屋外貯蔵タンクの周囲に設ける防油堤の容量は、屋外貯蔵タンクの容量の合計の110%以上としなければならない。
- 防油堤には、その内部の滞水を外部に排出するための水抜口を設けなければならない。
- 高さが1mを超える防油堤には、おおむね30mごとに堤内に出入りするための階段を設置し、又は土砂の盛上げ等を行わなければならない。
【解答&解説】
正解⋯3
防油堤の容量は、当該タンク容量の110%以上(非引火性のものにあってあっては100%以上)とし、2以上のタンクがある場合は、最大であるタンクの容量の110%以上とすること。
【問題25:屋内タンク貯蔵所の基準】
法令上、平家建としなければならない屋内タンク貯蔵所の位置、構造及び設備の技術上の基準について、次のうち正しいものはどれか。
- タンク専用室の窓又は出入口にガラスを用いる場合は、網入りガラスにしなければならない。
- 屋内貯蔵タンクには、容量制限が定められていない。
- 屋内貯蔵タンクは建物内に設置されるため、タンクの外面にはさびどめのための塗装をしないことができる。
- タンク専用室の出入口のしきいは、床面と段差が生じないように設けなればならない。
- 第2石油類の危険物を貯蔵するタンク専用室には、不燃材料で造った天井を設けることができる。
【解答&解説】
正解⋯1
2.屋内貯蔵タンクの容量は、指定数量の40倍以下であること。ただし、第4類危険物(第4石油類及び動植物油類を除く)にあっては20,000L以下であること。
3.タンクの外面には、さびどめのための塗装をしなければならない。
4.出入口のしきいは、床面より0.2m以上高くしなければならない。
5.タンク専用室には、天井を設けないこと。
【問題26:地下タンク貯蔵所の基準】
法令上、地下タンク貯蔵所の位置、構造及び設備の技術上の基準について、次のうち誤っているものはどれか。
- 地下タンク貯蔵所には規則で定めるところにより、見やすい箇所に地下タンク貯蔵所である旨を表示した標識及び防火に関し必要な事項を掲示した掲示板を設けなければならない。
- 地下貯蔵タンクには、規則で定めるところにより、通気管又は安全装置を設けなければならない。
- 液体の危険物の地下貯蔵タンクには、危険物の量を自動的に表示する装置を設けなければならない。
- 地下貯蔵タンクの配管は、当該タンクの頂部以外に取り付けなければならない。
- 液体の危険物の地下貯蔵タンクの注入口は、屋外に設けなければならない。
【解答&解説】
正解⋯4
地下貯蔵タンクの配管は、当該タンクの頂部に取り付けること。
【問題27:簡易タンク貯蔵所の基準】
法令上、簡易タンク貯蔵所の位置、構造及び設備の技術上の基準について、次のうち誤っているものはどれか。
- 1つの簡易タンク貯蔵所には、同一品質の危険物の簡易貯蔵タンクを3基まで設けることができる。
- 屋外に簡易貯蔵タンクを設ける場合は、当該タンクの周囲に1m以上の幅の空地を保有しなければならない。
- 簡易貯蔵タンクの容量は、600L以下としなければならない。
- 簡易貯蔵タンクは、厚さ3.2mm以上の鋼板で気密に造るとともに、70kPaの圧力で10分間行う水圧試験において、漏れや変形がないものでなければならない。
- 簡易貯蔵タンクには、外面にさびどめの塗装をし、通気管を設けなければならない。
【解答&解説】
正解⋯1
1つの簡易タンク貯蔵所に設置する簡易貯蔵タンクの数は3基までであるが、同一品質の危険物の簡易貯蔵タンクは2基以上設置してはならない。
【問題28:移動タンク貯蔵所(タンクローリー等)の基準】
法令上、危険取扱者が免状の携帯を義務付けられているのは、次のうちどれか。
- 製造所等で、危険物取扱者でない者の危険物の取扱いに立ち会っているとき
- 危険物の移送のため、移動タンク貯蔵所に乗車しているとき
- 製造所等で、定期点検を実施しているとき
- 給油取扱所で、自動車等の給油作業に従事しているとき
- 指定数量以上の危険物を車両で運搬しているとき
【解答&解説】
正解⋯2
1・3〜5.いずれも免状を携帯する必要がない。
【問題29:屋外貯蔵所の基準】
法令上、屋外貯蔵所において貯蔵し、または取り扱うことができる危険物の組み合わせとして、次のうち正しいものはどれか。
1 | 炭化カルシウム | 鉄粉 | 灯油 |
2 | 硫黄 | 灯油 | 重油 |
3 | アセトン | エタノール | ギヤー油 |
4 | 黄リン | カリウム | シリンダー油 |
5 | 過酸化水素 | クレオソート油 | 赤リン |
【解答&解説】
正解⋯2
屋外貯蔵所で貯蔵できるのは、
- 硫黄と引火点が0℃以上の引火性固体(ともに第2類)
- 第4類の危険物(特殊引火物と引火点が0℃未満の第1石油類を除く)
の2つ。表中の硫黄・鉄粉・赤リンは第2類危険物。炭化カルシウム・黄リン・カリウムは第3類危険物。過酸化水素は第6類危険物。それ以外は第4類危険物となる。
【問題30:給油取扱所の基準】
法令上、給油取扱所(航空機、船舶及び鉄道給油取扱所を除く)における危険物の取扱いの技術上の基準に適合しないものは、次のうちどれか。
- 自動車に給油するときは、自動車の原動機を停止させなければならない。
- 油分離装置にたまった油は、あふれないように随時くみ上げなければならない。
- 自動車に給油するときは、固定給油設備を使用して直接給油しなければならない。
- 自動車の一部が給油空地からはみ出たままで給油するときは、防火上の細心の注意を払わなければならない。
- 自動車の洗浄を行う場合は、引火点を有する液体の洗剤を使用してはならない。
【解答&解説】
正解⋯4
自動車等の一部または全部が給油空地からはみ出たままで給油してはならない。
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【問題31:セルフ型の給油取扱所の基準】
法令上、顧客に自ら自動車等に給油させる給油取扱所の位置、構造及び設備の技術上の基準について、次のうち誤っているものはどれか。
- 当該給油取扱所へ進入する際、見やすい箇所に顧客が自ら給油等を行うことができる旨の表示をしなければならない。
- 顧客用固定給油設備は、ガソリン及び軽油相互の誤給油を有効に防止することができる構造としなければならない。
- 顧客用固定給油設備の給油ノズルは、自動車等の燃料タンクが満量となったときに給油を自動的に停止する構造としなければならない。
- 顧客用固定給油設備には、顧客の運転する自動車等が衝突することを防止するための対策を施さねばならない。
- 当該給油取扱所は、建築物内に設置してはならない。
【解答&解説】
正解⋯5
セルフ型スタンドを建築物内に設置してはならない、という規定はない。
【問題32:販売取扱所の基準】
第二種販売取扱所について、次の文の空欄に当てはまる法令で定められている数値として、正しいものはどれか。
第二種販売取扱所とは、店舗において容器入りのままで販売するため指定数量の倍数が15を超え【 】以下の危険物を取り扱う取扱所をいう。
- 20
- 30
- 40
- 50
- 60
【解答&解説】
正解⋯3
第二種販売取扱所とは、店舗において容器入りのままで販売するため指定数量の倍数が15を超え40以下の危険物を取り扱う取扱所をいう。
【問題33:標識・掲示板】
法令上、製造所等に設ける標識、掲示板について、次のうち誤ってはどれか。
- 屋外タンク貯蔵所には、危険物の類別、品名及び貯蔵又は取扱最大数量、指定数量の倍数並びに危険物保安監督者の氏名又は職名を表示した掲示板を設けなければならない。
- 移動タンク貯蔵所には、「危」と表示した標識を設けなければならない。
- 第4類の危険物を貯蔵する地下タンク貯蔵所には、「取扱注意」と表示した掲示板を設けなければならない。
- 給油取扱所には、「給油中エンジン停止」と表示した掲示板を設けなければならない。
- 第4類の危険物を貯蔵する屋内貯蔵所には、「火気厳禁」と表示した掲示板を設けなければならない。
【解答&解説】
正解⋯3
【問題34:共通の基準[1]】
法令上、製造所等における危険物の貯蔵及び取扱いのすべてに共通する技術上の基準について、次のうち正しいものはどれか。
- 危険物を保護液中に保存する場合は、当該危険物の一部を露出させておかなければならない。
- 製造所等では、許可された危険物と同じ類、同じ数量であれば、品名については随時変更することができる。
- 危険物のくず、かす等は、1週間に1回以上、当該危険物の性質に応じて、安全な場所で廃棄その他適当な処置をしなければならない。
- 廃油等を廃棄する場合は、焼却以外の方法で行わなければならない。
- 危険物は、原則として海中又は水中に流出させ、又は投下してはならない。
【解答&解説】
正解⋯5
1.危険物を保護液中に保存する場合、危険物が保護液から露出しないようにすること。
2.許可もしくは届出に係る品名以外の危険物を貯蔵し、または取り扱ってはならない。
3.危険物のくず、かす等は、1日に1回以上、当該危険物の性質に応じて、安全な場所で廃棄その他適当な処置をしなければならない。
4.廃油等を廃棄する場合は、安全な場所と方法で見張人をつければ焼却することができる。
【問題35:共通の基準[2]】
法令上、製造所等における危険物の貯蔵及び取扱いのすべてに共通する技術上の基準について、次のうち誤っているものはどれか。
- 屋外貯蔵タンク、屋内貯蔵タンク又は地下貯蔵タンクの元弁(液体の危険物を移送するための配管に設けられた弁のうちタンクの直近にあるものをいう。)及び注入口の弁又はふたは、危険物を入れ、又は出すとき以外は、閉鎖しておくこと。
- 原則として、類を異にする危険物は、同一の貯蔵所(耐火構造の障壁で完全に区分された室が2以上ある貯蔵所においては、同一の室)で貯蔵しえはならない。
- 危険物のくず、かす等は、1日に1回以上、危険物の性質に応じて安全な場所で廃棄その他適当な処置をしなければならない。
- 廃油等は、いかなる場合であっても焼却して廃棄処理してはならない。
- 屋外貯蔵タンク、屋内貯蔵タンク、地下貯蔵タンク又は簡易貯蔵タンクの計量口は、計量するとき以外は閉鎖しておくこと。
【解答&解説】
正解⋯4
法令では、焼却による廃棄すべてを禁止しているわけではない。危険物を焼却する場合は、安全な場所で、かつ、他に危害等を及ぼすおそれのない方法で行うとともに、見張人をつけること。
【問題36:運搬の基準】
法令上、危険物を運搬する場合、原則として運搬容器の外部に行う表示として定められていないものは、次のうちどれか。
- 危険物の品名、危険等級及び化学名
- 第4類の危険物のうち、水溶性の性状を有するものにあっては「水溶性」
- 危険物の数量
- 収納する危険物に応じた消火方法
- 収納する危険物に応じた注意事項
【解答&解説】
正解⋯4
運搬容器の外部には、収納する危険物に応じた消火方法を表示する必要はない。
【問題37:消火設備と設置基準】
法令上、製造所等に設置する消火設備の区分について、次のうち誤っているものはどれか。
- 屋内消火栓設備は、第1種消火設備である。
- 乾燥砂は、第5種の消火設備である。
- 泡消火設備は、第2種消火設備である。
- 地下タンク貯蔵所には、第5種の消火設備を2個以上設ける。
- 電気設備に対する消火設備は、電気設備のある場所の面積100m2ごとに1個以上設けなければならない。
【解答&解説】
正解⋯3
泡消火設備は、第3種の消火設備である。
【問題38:警報設備】
法令上、指定数量の倍数が10以上の製造所等で、警報設備を設置しなければならないものから除かれているのは、次のうちどれか。
- 一般取扱所
- 屋内貯蔵所
- 簡易タンク貯蔵所
- 移動タンク貯蔵所
- 給油取扱所
【解答&解説】
正解⋯4
移動タンク貯蔵所は警報設備を設置しなくてもよい。
【問題39:措置命令・許可の取消・使用停止命令】
法令上、市町村長等から製造所等の設置許可の取消しを命ぜられる事由に該当しないものは、次のうちどれか。
- 完成検査又は仮使用の承認を受けないで製造所等を使用したとき。
- 製造所等の位置、構造又は設備に係る修理、改造等の命令に違反したとき。
- 変更の許可を受けないで、製造所等の位置、構造又は設備を変更したとき。
- 製造所等の定期点検に関する規定に違反したとき。
- 危険物保安監督者を定めなければならない製造所等において、それを定めていなかったとき。
【解答&解説】
正解⋯5
- 完成検査前使用⋯許可の取消しまたは使用停止命令。
- 措置命令違反⋯許可の取消しまたは使用停止命令。
- 無許可変更⋯許可の取消しまたは使用停止命令。
- 定期点検未実施⋯許可の取消しまたは使用停止命令。
- 危険物保安監督者の未選任⋯使用停止命令。
【問題40:事故発生時の応急処置】
ガソリンを他の容器に詰め替え中、付近で使用していた灯油ストーブにより火災となった。この火災の発生原因として適当なものはどれか。1つ選びなさい。
- ガソリンが灯油ストーブにより加熱され、発火点以上となったから。
- 灯油ストーブにより周囲の温度が上昇し、発火点に達したから。
- 灯油ストーブの火花が静電気を発生したから。
- ガソリンの蒸気が、床をはって灯油ストーブの付近まで流れて引火したから。
- 灯油ストーブが風上にあり、ガソリンが温められ、熱を伝って引火したから。
【解答&解説】
正解⋯4
1.発火点に達したからではなく、可燃性蒸気に引火したからである。
2.周囲の温度と引火は直接関係はない。
3.静電気の発生と引火は直接関係はない。
5.熱を伝って風上まで可燃性蒸気が移動することはない。
🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽
今回は危険物乙4の法令を取り上げました。
法令は暗記事項が多いですが、語呂合わせなどを適宜活用して効率よく学習を進めていきましょう。