危険物乙4の科目免除をわかりやすく解説!申請は必要?

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危険物乙4には科目免除制度があるので非常に便利です(後ほど詳しく解説します)

本記事では日本トップクラスに危険物乙4を熟知している私カイトが、危険物乙4の科目免除制度の仕組みについてわかりやすく解説していきます。

また、科目免除を受けるには事前申請が必要なのか?や甲種・丙種にも科目免除制度はあるのか?などについても解説していきます。

危険物乙4を受験予定の人は必ずチェックしておきましょう。

ちなみにですが、危険物乙4にはたった10時間の勉強で合格できる方法があります。

これさえあれば限りなく少ない努力で合格に大きく近づきます。

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危険物乙4の科目免除をわかりやすく解説!

まず前提として、乙種は第1類~第6類の6つに分かれています。

乙種で出題される科目は以下の3つです。

  • 危険物に関する法令(15問)
  • 基礎的な物理学及び基礎的な化学(10問)
  • 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(10問)

※「危険物乙4の法令の覚え方とポイントまとめ!過去問題40問付き!」もぜひ合わせてご覧ください。

第1類~第6類のうちの1つでも資格を取得していれば、他の類を受験する際に以下の2科目が免除となります。

  • 危険物に関する法令
  • 基礎的な物理学及び基礎的な化学

例えば、危険物乙4をすでに取得している状態で危険物乙1を受験する場合、受験する科目は「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」の1科目で済みます。

試験時間は35分で、問題数は上記の通り10問となります。

ちなみにですが、科目免除なしで3科目を受験する場合の試験時間は2時間で、問題数は上記の通り全部で15+10+10=35[問]です。

※詳しくは「危険物乙4の試験時間は2時間で問題数は35問!試験は何時から開始?途中退出も可能!」をご覧ください。

また、火薬類免状を保有している場合は、危険物乙1と危険物乙5の科目の一部が免除されます。

免除されるのは以下の2つです。

  • 「基礎的な物理学及び基礎的な化学」の6問
  • 「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」の5問

つまり、火薬類免状を保有している状態で危険物乙1または危険物乙5を受験すると、以下の科目を受験することになります。

  • 危険物に関する法令(15問)
  • 基礎的な物理学及び基礎的な化学(4問)
  • 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(5問)

上記の場合の試験時間は90分となります。

以上より、第1類~第6類のうちの1つでも資格を取得しているかつ、火薬類免状も保有している状態で、まだ取得していない乙種を受験する場合の科目は「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」だけで済みます。問題数は5問です。

この場合の試験時間は35分となります。

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危険物乙4だけでなく、甲種・丙種にも科目免除制度はある?

まず、甲種には科目免除制度がありません。

甲種の受験者はいかなる場合でも以下の全科目を受験する必要があります。

  • 危険物に関する法令(15問)
  • 物理学及び化学(10問)
  • 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(20問)

甲種の試験時間は2時間30分です。

丙種では科目免除制度が設けられています。科目免除を受けられるのは「5年以上消防団員として勤務し、かつ、消防学校の教育訓練のうち基礎教育又は専科教育の警防科を修了した者」です。

科目免除を受けない場合の丙種の科目と問題数は以下の通りで、試験時間は1時間15分です。

  • 危険物に関する法令(10問)
  • 燃焼及び消火に関する基礎知識(5問)
  • 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(10問)

科目免除を受けた場合、受験する科目と問題数は以下になります。

  • 危険物に関する法令(10問)
  • 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(10問)

試験時間は1時間となります。

科目免除を受けるには申請が必要?

前提として、甲種・乙種・丙種問わず、危険物取扱者試験を受験するには申し込み(申請)が必要です。

申請方法は

  • 書面申請(願書の提出による申請)
  • 電子申請

の2つが用意されており、住所や勤務地にかかわらず希望する都道府県で受験が可能です。

科目免除を受けるには、申請と同時に以下の提出が必要です。

  • 乙種で科目免除を受ける場合:「免状」のコピー
  • 丙種で科目免除を受ける場合:消防団長、消防学校長が証明する書類(原本またはコピー)

※消防団長、消防学校長が証明する書類としては、「5年以上消防団員として勤務したことを証明する書類」および「消防学校での基礎教育又は専科教育の警防科を修了したことを証明する書類」の両方が必要となります。

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科目免除を受けた場合の合格ラインはどうなる?

甲種・乙種・丙種問わず、危険物取扱者試験の合格ラインは科目ごとの正答率がそれぞれ60%以上であることです。

これは科目免除がある場合も変わりません。

例えば、危険物乙4をすでに取得している状態で危険物乙1を受験する場合、受験する科目は「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」の1科目で済みます。

その場合の問題数は10問なので、10 × 60%=6[問]以上の正解数を叩き出せると合格となります。

※「危険物乙4の合格点・合格ライン・合格基準が一目でわかる!出題される問題例と合わせて解説!」もぜひ合わせてご覧ください。

最後に、危険物乙4で出題される3科目の例題をご紹介して本記事を終了にしたいと思います。

【例題(危険物に関する法令)】

消防法別表に示されている危険物の性質として、誤っているものはどれか。1つ選びなさい。

  1. 第1類危険物は、酸化性固体である。
  2. 第2類危険物は、引火性固体である。
  3. 第4類危険物は、引火性液体である。
  4. 第5類危険物は、自己反応性物質である。
  5. 第6類危険物は、酸化性液体である。

【解答&解説】

正解は2・・・(答)です。

正しくは、可燃性固体です。ただし、第2類危険物の中に品名として「引火性固体」があるので、これと混同しないようご注意ください。

※「危険物乙4の性質の覚え方を語呂合わせで紹介!性質の問題例は?」もぜひ参考にしてください。

【例題(基礎的な物理学及び基礎的な化学)】

物理変化の組み合わせとして、正しいものはどれか。1つ選びなさい。

A:水に塩を加えたら溶けた。

B:アルコールが燃えて気体となった。

C:布が濃硫酸にふれて黒くなった。

D:暑い日にドライアイスを放置したら、白い煙状のものが出た。

E:ニクロム線に電流を通じたら赤くなった。

  1. A、B、C
  2. A、D、E
  3. B、C、D
  4. C、D、E
  5. D、E

【解答&解説】

正解は2・・・(答)です。

AとDとEは物理変化、BとCは化学変化です。

※「危険物乙4の物理化学は難しい?過去問や覚え方・ポイントや計算問題は?」もぜひ合わせてご覧ください。

【例題(危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法)】

次の危険物で、発火点の最も低いものはどれか。正しいものを1つ選びなさい。

  1. 二硫化炭素
  2. ガソリン
  3. 灯油
  4. 軽油
  5. 重油

【解答&解説】

正解は1・・・(答)です。

選択肢1〜5の発火点は以下の通りです。

  1. 90℃
  2. 約300℃
  3. 220℃
  4. 220℃
  5. 250〜380℃

二硫化炭素の発火点は、第4類危険物の中で特に低いことから、よく出題されます。

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今回は危険物乙4を含む危険物取扱者試験の科目免除について解説しました。

科目を免除を受けるには事前申請が必須なので、忘れないようにしましょう。